しゅんこう さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
がんばって最後まで観たけど
別に暗い内容でも自分は気にしません。
中盤までは楽しめました。
テンポが遅いのも、物語を深めるために必要なものと思えばそれもマイナスにはなりません。
でも物語の完成度はあまり感じられませんでした。
第二期もあるようですが、これは期待できそうにありません。
音響とかOPなど音楽はすばらしかったです。
{netabare} 一応カードゲームが題材ですが、おつまみ程度です。内容は人間関係中心です。中盤まで主人公らしくこの物語の趣旨に沿って行動していると思われるのは友達の遊月でした。彼女の願いは至極真っ当でこのゲームに参加する理由になっていました。これは引き付けられました。戦闘場面の効果や演出もよく描かれていてカードゲームをはじめて見る人でも楽しめるものだと思います。
肝心の主人公は願い事はなく、バトルが楽しいという理由で参加しています。
純粋な熱血バトルものなら、戦っていくうちに成長しながら、願いを見つける展開も多少わかるのですが、バトルマニアとして一線を越えられない余計なテンポの悪さばかり目立っていたように見えました。
また、願い事やリスクについても疑問です。
負けたときのリスクは判るのですが、肝心のメリットが、願いが適うとセレクターがカードになる、自分はカードになるから本当の意味で願いはかなえられない、とまったくありません。これでは契約や取引にはなりません。
苦しいです。カード化した少女が現実の世界に戻れるメリットはあるようですが、ただ別の人間として使用者と入れ替わるだけなので、これもそんなにメリットはなく、現に緑子やカード化した遊月のようにルリグとして戦いを選ばないようなものも現れ、この世界自体成り立たなくなるような感じです。あれほど切に願っていた願い事が詐欺だとわかった遊月は簡単に納得しているのも、中盤までの盛り上がりを薄めているように思えます。
1度負けたはずのプレイヤーにも参加の権利が得られることが判明したため、適えられる願いや基準がどうにも苦しくなってきます。
最後はこれでもかと主人公の願いや世界観の説明がされていますが、急なテンポの変わりようについていけなくなりました。第二期があるとしても、稀に見る強引さです。
鬱アニメなら他のアニメの方がストーリーはよく出来ていると思います。
遊月の物語は表現や描き方がすばらしかったです。
緑子どこいったの・・・?
{/netabare}