退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この選択は反転
ゲーム企画当初の仮タイトルが「Wish Across(願いが交錯する)」だったため、それを覚えやすい語感でかつすでにある他の言葉と被らないようなものとして「WIXOSS(ウィクロス)」が選ばれた。
■ select(選ぶか) or infected(感染する) spread(広げる)と合わせると「感染拡大」
selectとinfectedやLRIGを反対に読んでGIRLと言う反転の意味が込められたりしていて、一つの選択が物語を左右する仕組みになっていたり、カードに感染され行動を反転させて、願いがクロスしたりと言わば文字通りに進んでいく。
※反転 少女がLRIGになったり、願い、等々の転換
はてさて、観ている中でこれはどうレビューを書こうかな、何て悩み、とりあえずキャラだの何だのひたすら反転する次第で、これは反転(LRIG(少女)の話だろうと勝手に位置づけ、楽しいかなんてのは二の次で私も反転して、気づけば反転チェックに走っておりました。ただ、的が絞れてから、おやselectorの様子が、、おかしいぞと。楽しいゾ。ラッキー、ラブリー、蒼井晶と進化するように、私の視聴意欲も進化を遂げましたw
さてこの反転。何人反転することやら数えて、羊が1匹、羊が2匹と、止めましょうかね眠くなりますし、羊年なのでね(苦) ですが多い!ただ反転していないのは、るう子のみ。飛んで最終回。まゆと言うかWIXOSSゲーム自体が反転>今までのLRIG及びWIXOSSに関わった全ての少女のHAPPY END。ラストまでどんでん返し反転してきやがりまして、
本作のような欝作品において、どれだけキャラ達の色々な顔、リアクションが楽しめるかが鍵になってくるはずが、本作はその点キャラの位置等々は反転するが、あまり内面の変化を見せない。属性のように、るう子はるう子。まるでデッキの色を象徴するかのようで、遊月は赤、蒼井は青、ひっとえーは緑。各キャラの色を強調する為に、心情をあまり変えずに一面的に描いた気がしてならない。
そしてまゆは無色。無色が反転する。まゆは外の世界を知らなかった。けれど外に憧れていた。外には少女達、いくつもの色を持った虹色。これから無色のキャンバスには、色とりどりの彩りが描かれていくのではなかろうか。それはよどんだ感情の黒も、情熱の赤も全てを受け入れた無限の輝きを放っていくだろう。
随分凝った作品ではありますが、「選択」と言うテーマは一貫してブレていなかったように感じます。