いっき さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これぞ少女マンガのアニメ
全12話、雨を降らせる力や雨の国や晴れの大国など根底にある設定は異世界のファンタジー。
雨の国から晴れの大国に嫁いだ歌姫ニケ。
雨の国には代々雨降らしの能力がある。その雨降らしの力を持ったニケが大国に嫁いだら、お家騒動の因縁に巻き込まれたり、大国の問題に巻き込まれたり、晴れの王リヴィウスの少女マンガ展開になったりと純粋な恋物語アニメ。
1話を最初見たとき、ニケの服装から未来から来た少女が問題に巻き込まれるタイムスリップ系アニメかと思いましたが、別世界の人間同士の国と国の問題と二人の恋物語でした。異世界系少女マンガって壮大な設定なんだけど割りとその世界とリアル世界の国の歴史に照らし合わせたものが多く、だけど服装や言葉使いなどは現実の世界にソックリだから、最初は混乱する。それがこのアニメに対する私の誤解と偏見その①
そして雨降らしの度に歌うニケなどの歌なのですが、思ったことはディズニーアニメやミュージカルどの演出に似てて、どうにも''クサい演出と楽曲''が苦手でした。でもアニメ自体に見入れたのでその演出も慣れてきました。それがこのアニメに対する私の誤解と偏見その②
そして一番の誤解と偏見は、リヴィウス(男キャラ)の露骨なツンデレが苦手なことです。
しかしその二人の恋物語は純粋に純粋を重ねた純愛ラブコメディーでしたのでこのアニメを見て楽しかったです。
物語の展開も見やすいですし、締めもよかったです。この二人のしどろもどろ感の恋物語を楽しめましたので総じて良作アニメでした。
{netabare}
このアニメの展開なのですが、物語に関わってくるキャラや、絡んでくるキャラの描写が1クールアニメでは見やすい見せ方だったのがよかったです。
最初の士官たちの暴動は放火を許してからの描写があいまいだったので消化不良でしたが、その後の太陽神の神官たちや、雨の国の婆様の描写は終始よかったです。物語にスパイスを加えるキャラたちも1クールという枠内では良かったです。叔父さんや許嫁やニケの幼馴染などの恋敵なんだけどあまり物語に食い込んでこなく、キッパリと因縁が終わる見せ方が後味も悪くならず良い見せ方でした。
そして元老師3人が良い味を出していたことは言うまでもありませんw声優陣も神レベルですw
町のごろつきや城の従者たちとすべてのキャラがいい味を出していました。
声優さんたちも全キャラ良かったです。特にニケの声は最初後藤(強)さんと思ったのですが違くて、あの鼻を少しつまんだような声が好きです。
このアニメに共通して言えるのが登場キャラが潔い終わり方でスーっと物語からいなくなることです。ですのでこの二人の恋物語が際立った要因でした。1クールでの枠内で何かの因縁や複線を残すよりよっぽど良いです。
リヴィの母を殺した犯人はまだ気になりますけど。
{/netabare}