テロメア さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
衝撃の1期、理不尽な2期、激闘の劇場版!
【感想】
面白かった?と聞かれたら、熱中した!と返したい今作。
舞台を海外へ移し、戦火のくすぶる国シーアン、シャンバラフロートにて平和を提供しているというシビュラの実態、コウガミはどうしているのか!?
【見所としては、やはり新しいメカ!】
サイコパスの世界で使われている最先端のドローン、多脚戦車、ヘリや兵器。どれもがカッコ良く、機能的で、ギミックも凝っていて瞬きする時間すら惜しかったです。
{netabare}特にダンゴムシと呼ばれる小型ドローンが活躍していました。機能的でとても魅力的でしたね。{/netabare}
【そして戦闘】
今作では格闘戦、銃器を用いた戦術規模の市街戦がありましたが、素人目ですがどちらも本格的で見応えがありました。
市街戦では、{netabare}きっちりサーモ対策のマントをしていたり、音が危険を伝えていたり、事前に用意していたゲリラ戦の時の仕掛け等、見ていて面白かったです。{/netabare}
格闘戦はサイボーグ(擬体)を用いた戦闘、複数の相手との格闘、対人戦闘を考えられたドローンの作り等が良かったです。
【なんといっても、その動きの良さ!!】
動く動く!さすが映画!作画崩壊なんてしないぜ!{netabare}宜野座さん無駄に足踏み出すのヌルヌルしてました。敵の義手、義腕のギミックもすごく良かった{/netabare}
わかりやすく、また細かな戦闘描写だけで、この映画を見たかいがありました。
【常守茜の日常にも注目】
{netabare}友人が結婚するというエピソードを挟み、それに対して広い立派な自宅でトレーニング、ニュースをみながら高そうな晩御飯を1人でたべる茜(監視官という激務であるものの、給与がいいということがわかるワンシーン)。1期、2期と比べて随分と変わりました。仕事一辺倒の彼女はシビュラの最大多数の幸福、その内訳に含まれているのでしょうか。女の幸せって難しい。
それにしてもシビュラは2期以降茜ちゃんに厳しい。{/netabare}
【変化した霜月監視官】
{netabare}完全にシビュラのいいなりになってしまった彼女。人は自分には手に入らないものを持っている他人に対して攻撃的になる傾向がありますが、霜月はそれを自覚しているのでしょうか。深層心理では茜のように・・・
デレる時がくるのかこないのか、それが問題です。{/netabare}
【SF的な演出多し】
他の作品のオマージュか、機能を追及した結果か。どこか見覚えのあるようなSFワールドが展開されていきます。{netabare}マイノリティリポートの小型ドローンやSWのドロイド、攻殻等々{/netabare}{netabare}個人的にはサイコパス特有のホロ技術をもっと前面に持ってきても良かったようにもおもいますが{/netabare}
我々の世界でもウェアラブルコンピュータが開発されていますが、サイコパスのような技術はいつごろ現実に使えるようになるのでしょうか。
【まとめ】
ストーリーとしては映画ですから、あまり風呂敷を広げすぎず、シンプルにまとめた印象です。その分演出、作画がしっかりしているので見ごたえがありました。
素直に楽しめました。{netabare}キャラに萌えたい人はそのような(?)シーンもところどころあったので、より楽しめるのでは?{/netabare}
【ネタバレ】
{netabare}結局シビュラかよ!!!{/netabare}
【チラシの裏】
{netabare}対症療法と言えばいいのでしょうか、常に事後、後手後手に回ってしまうのは警察として仕方のないことですが、犯罪を未然に防ぐといったようなエピソードがほとんどないのは残念至極。
1期、2期、劇場版と見てきましたが、狡噛がいた1期は攻勢であったものの、2期はやられっぱなし、劇場版も周りに流されるような茜ちゃん。彼女に狡噛の代役は厳しいか・・・
受動的な主人公からの脱却を切に願います。{/netabare}