ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
3部の後半がジョジョシリーズの中で一番面白かった時期だと思う
開始時レビュー
{netabare}
いよいよ待ちに待った第3部後半開始です
イギーちゃんのブサカワぶりと
後半開始早々の熱いンドゥール戦
上々の仕上がりと言っていいでしょう
全体的にイロモノが多い3部の敵の中で
真正面から正攻法でぶつかり合う難敵は少なく
ンドゥール戦はヴァニラ戦DIO戦と並ぶ名勝負
音が勝負の鍵になるこの戦いは
やはりアニメで音がつくと一層魅力的でした
次はイロモノ代表のようなオインゴボインゴですが
イロモノはイロモノで魅力があるのがジョジョの凄いところです
私のジョジョシリーズ随一のお気に入りキャラ
20年経った今も敬愛して止まないダニエル・J・ダービーも
ある種のイロモノスタンドですが
今から放送が待ち遠しいですね
おそらく後半2クールの真ん中あたり
3月下旬くらいの放送になるでしょうかね?
ずっと昔にジョジョがOVA化された時は
名バトルだけがピックアップされるような形でOVA化でしたが
その中にダービー戦が入っていて
そこだけ買って持ってました
VHSテープ(笑)だったので繰り返しの再生と経年劣化で
しばらく前に観れなくなってしまっていたのですが
いつの間にかDVDで復刻されているみたいですし
TV版と比較するためにちょっと探してみようかなぁ {/netabare}
折り返しレビュー
{netabare}大体予想通りの時期にダニエル戦となりました
全体的には満足のいく出来映えだったと思います
ポーカーのルールが極めて日本ローカルな
競技としての面白みに欠けるレギュレーションなのが
今となっては気になりますが
何分昔の作品なのでそこは多目に見るべきでしょう
ちなみにポーカーという競技は日本ではあまりなじみがないですが
世界的には頭脳スポーツの最高峰の一つとして愛好者も多く
2014年の世界大会では優勝賞金が10億円を超えて話題になりました
話をアニメに戻しましょう
ダニエルのすごいところは二つ
一つは騙し合いでジョセフに勝っているという事
腕っぷしは衰えても頭の切れはピカ一
ずる賢さと抜け目なさには定評のあるジョセフ
そのジョセフが自分で用意したギャンブルに
とっさの機転で仕掛けたいかさまで勝利
力技ならともかく化かし合いでジョセフにひと泡吹かせたのは彼くらいのもの
もう一つは彼のスタンドが勝負そのものに対して
何のプラスにも働いていないという点
相手を殺すことに特化したようなスタンドを持った連中が
ことごとく詰めを誤って敗北しているわけですが
もし彼らのスタンドを自分で持っていて
ディオの尖兵としてジョースター一味を殺しに行ったら
もう少しうまくやって一人二人は殺せそうなもんです
でも持っているスタンドがオシリス神だったら・・・?
スタンド能力としては最弱クラスなところを
スタンド使いの能力で120%引き出して
丈太郎たちをあそこまで追い詰めるってのはなかなかすごいことです
そういう意味でテレンスの方はワンランク落ちるかんじ
あっちは他の刺客同様、能力の持ち腐れですからね
連載当時はいまほど頭脳バトルやデスゲーム
といったジャンルはメジャーではなく
少年誌=子供の読み物というのが大方の認識だった時代に
これだけのクオリティものがあったこと自体
今考えてもすごいと思います
そしてその魅力はアニメになっても衰えていませんでした {/netabare}
最終回視聴後レビュー
エジプト編はボインゴオインゴのようなギャグ回やら
ダービー兄弟のような頭脳戦やら見どころはたくさんありますが
やはりアニメになることで一番魅力が増しているのは
シリアスなバトルシーンだと思います
冒頭のンドゥルーもそうですが
何と言っても終盤のヴァニラ・アイス、DIOの連戦は
連載からこれだけの時間がたってこのクオリティで再現されるとは
夢にも思わなかったですね
終盤に関してはアニメとしてもジョジョとしても
この上ない出来栄えだったと思います
しかしまぁ改めて考えると
{netabare}「時を止める」って意味わかんない
止まるっていうことは元々は時が動いているってことだけど
動きっていうのがそもそも時間経過による状態の変化
つまりは変量の時間微分にあたる概念なわけで
時間の時間微分はどう考えても1だよね
別にそんなことに難癖をつけたいわけじゃなくて
そんな「時を止める」ってよくわからん概念を
子供の頃の私も含め極々当たり前のように
感覚的に納得させ浸透させてしまったあたりがスゴイよねってお話
事実6部のプッチ神父の時は誰もついていけなかったわけだしね{/netabare}
さて
3部が終わってしまうと個人的に5部までやってもらえるかどうかが気になるところ
4部も終盤は面白いと思うんですが
途中がどうも一つ一つのエピソードは面白くても
全体的にまとまりに欠けるというか
作っている側がそもそも行き当たりばったりなのが
読んでて伝わってきちゃう
まぁでも岸辺露伴というその後もちょくちょくスピンオフが作られる
ナカナカに癖のあるキャラが生み出されたことは
評価してもいいかもしれないかな?
何にしても4部が無かったら5部もアニメ化されないと思うので
どうか4部アニメ化をよろしくお願いします!