かしろん さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
開発アニメと楽しいOPと
【最終話まで見て を追加】(H27/12/09、改行など微修正)
改めて調べると、こいつら中学生だったんかい。
なんちゅうもんを見させてくれたんやー・・・
【2話まで見て 見てて楽しいOPに含む意味】
{netabare}物語の内容は
異性との恋などまだ知らぬ中学女子達がキャッハウフフと戯れながらご飯を食べる
だけである。
この、夕方枠でやっても、いや、むしろNHKで放送しても問題無さ気なこの内容を、物語シリーズでエロをやりまくるシャフト制作で、シリーズ構成・脚本に岡田麿里を持ってくるとどうなるか。
妙に成長しちゃった中2のロリが無駄に艶っぽく飯を食べる
という、ある意味放送ギリギリなアニメに仕上がりました。
いやはや、エラいアニメが始まったもんだ・・・
こちらが今まで一切一抹も抱くことのなかったフェティシズムを掻き立てられる恐るべき内容。
艶々した画面演出に、脚本マリーの悪意の詰まった台詞選択。
一度気になりだしたら、もう、全てが性癖を掻き立てる何かにしか感じられない恐ろしい構成。
なんだろう、なんか、見てるこっちの何かを開発しようとしてやがるのか?
働く湯気だ、
ラッキースケベだ、
揺れる胸弾む乳だ、
重力に従い続けるミニスカートだ、
と明るいスケベなアニメが横行する中、何気ない設定のこのアニメにこんな毒を仕込んでくるとは。
OPの話
OPディレクターとして梅津泰臣。歌は坂本真綾。
OP・シャフト・梅津・真綾というと『それでも町は廻っている』を思い出さずにはいられない。
あれも画、歌共に良い内容だったが、こちらも負けず劣らずに良い感じ。何度も見返したくなるポップで明るい内容。
だが、やってる内容が不思議の国のアリス。
不思議の国のアリス、といえば、そこに潜む性癖、性的欲求が云々、ってのは良く言われる話。
表向き明るい児童文学なんだけど、そこに性癖が忍んでいて、ってのは、このアニメの構造と一緒。
何気にやってるが、非常に優れたOPと気付かされる。{/netabare}
【3話見て 大したこと無い、ふと思ったこと】
{netabare}深夜ドラマで流行った「孤独のグルメ」のカウンター的ポジションとして作ってるのかな。とか思えてきた。
深夜に飯を食う、というポジションは勿論同じなんだが。{/netabare}
【最終話まで見て 何となく見続けてしまった】
{netabare}ぼっち飯、学食のぼっち席、お一人様、一人焼肉、孤独のグルメ、吉田類の酒場放浪記、酒場放浪記から派生したおっさんが一人で呑んでツマんでする番組。
「一人で飯を食う」
という、関連ワードをチラホラと見かけるこの時代に
「うまい飯とは、何を食うかではなく、誰と食うかだ」
という、使い古された言葉をテーマに最後までやりきった本作。
加えて、飯を作ったり食ったりというと、
厳選された食材で、とか、
一風変わった調理法で、とか、
そういうほうに流れがちだが、
あくまで、極普通に、
スーパーで買った食材で、
当たり前の調理法で料理して、
それを食べる。
むしろ、
コンビニでおにぎり買って食べちゃう、
くらいの極日常っぷり。
また、台詞は妖しく、飯を食うシーンは無駄に艶っぽく。
これらの、一本通した筋をブレること無く最後まで徹底してやってくれると、こっちも見やすくて有り難い。
結果的に
オープニングが気に入って、それを見るついでに本編を見る
レールガンサトリナのふんわりボイスが良い
狙ったエロ表現や妖しい台詞が楽しい
みたいな流れで、最後まで何となく見続けてしまった。
中学生に見えないキャラ設定には無理があるような、だし、
何度も見返したくなる作品、とかでもないが、
1クールに一本くらい肩肘張らずに、楽に見れるまぁまぁ楽しい作品があるのは良いな、と。
でも、あれか。
高校生設定であの艶々やったりあの台詞喋らすと、欲求を満たす食事シーンは性行動のメタファー、とか、そっちに寄り過ぎちゃうのか。{/netabare}