Hi-set さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ハマっちまったぜ
このアニメを初めて見たのは、昨年京都で行われた男子の国際大会に行った時、地元役員の方の車の中で見ました。それから気になり、ちゃんと見たのは16話から。ちょうどこちらは県中学総体の期間でした。で、面白くなって、最終話まで見ましたが、見逃した回は年末のBSアニマックス一挙放送で見ました。もちろん録画もしました!
こんなにも描写がリアル、特に選手目線のスポーツアニメは見たことがない! 選手のフォームが美しいのはもちろん、仙台市体育館は外観(セブンイレブン側から見た)も壁のレリーフも通路も吹き抜けのバルコニーも本物だし、東京体育館や代々木体育館の天井も知る人にはすぐそれとわかります! 東京駅東北新幹線乗り場もそうです。しかも烏野高校や坂の下商店などは岩手県軽米町の実在の建物がモデルになっているそうですね。また、ASICSやenergenのパロディーも面白いです。
プレーなどに関しても、スパイクを下に打った時、自分が着地する前にボールがバウンドして上がってくる景色など、経験者でないとわからない部分や選手の心理描写、さらにはボールのディンプル、レリーフなども細かく描かれていて、バレーをよく知る者が見てもかなり楽しめます。
青葉城西のリベロがアタックライン手前でジャンプし、トスを上げたプレーは、全日本女子のリベロ、佐藤あり紗選手が試合中実際にやっていました。ちなみに佐藤選手は高校総体の舞台、仙台市体育館のすぐ近くにある富沢中学の出身だそうです。作者はいろいろな大会をかなり研究していますね。もちろんバレー経験者でもあるらしいですが。
日向と影山の変人速攻とはいえ、実際にあのようなプレーが存在しますし(さすがに目をつむってはいないが)、ブラジルやロシアの男子など世界のトップクラスのプレーはもっと人間離れしています。ですからこの物語、変にアニメアニメしていないで、まるでドキュメンタリーのよう。本当にスポーツとしてバレーを楽しめます。
たまにアンテナとサイドベルトの位置が逆になっていたり、 作画ミスが見られますが、ほとんどの人は気付かないでしょう。ま、愛嬌ってことで(笑)
ところでアタックラインの延長の破線がないのは何か意図があるのか?
ラインジャッジが旗を振ったときにホイッスルが鳴っていますが、その場面に説得性を持たせる演出ということでこれも許容範囲です。
場面設定もローカルで地方大会の初戦からだし、登場人物が青葉城恋唄を歌ったり、ベニーランドのCM曲を鼻歌したり。「伊達の鉄壁」の横断幕がなぜか「伊達の牛たん」に見えたり(笑)
セリフも、「~だべ」どころか、第22話「進化」で、青葉城西戦の、影山-月島のクイックの時、烏養繋心が、「な~んかいずそうな打ち方だな、月島」
え? いずい? そんな言葉がわかるのは、北東北の太平洋側の人たちだけだろ?
でも、作者も岩手県出身なのでなるほどって感じ。
このように、特に東北人には身近に感じられる所も嬉しいです。
しかしとにかく登場キャラクターのバレーにかける情熱、心打たれるものがあります。自分でも中学女子のチームを持っていますが、烏野高校男子のような選手を、チームを持ってみたい! 毎日がとても充実するでしょうね。
BGMも美しいのが多いし、「負けたままでは終われない」! 第2期が楽しみでたまりません。
ちなみに息子は「ショーセツバン!」を読んでいます。