karinchaco さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
期待通りの出来。目を見張るキャスティングの妙。
漫画原作のアニメ。原作未読。2クール作品。
2015冬クールで一番期待していた作品。私的には期待通りの内容で満足度が高いです。
週刊少年ジャンプ作品ということでプロットのクオリティは保証されているとは思っていましたが、想像以上に面白かったです。原作組の話しを聞いてもアニメ独特の改変もなく、原作にかなり忠実に作られているみたいです。このことからも原作のハイレベルさがわかるエピソードではないでしょうか?
本来ならシナリオ面などの作品の中身に触れたいところではありますが、どうしてもありきたりな内容になりそうな気がするのでちょっと角度を変えていくつかのトピックでこの作品を語りたいです。
・映画にもアニメにもリソースが分けられている印象
最初から、2クール作品と明示されているうえに放送中に実写映画が公開。実写映画の続編制作発表&アニメも2期が発表されるという、近年の深夜アニメとしてはそこそこの好待遇を受けていたこの作品。近年で似たような境遇の作品との比較でいえば日テレの寄生獣。この作品と同じフジの信長協奏曲でしょうか。(良作とも視聴していませんが…)
しかし、この作品たちと比べてもこの暗殺教室の待遇はかなりのものだと思っています。むこうの2作品はあくまでも実写映画の販促ってイメージですが、こちらは実写映画もアニメも一山当てようという気概にあふれている印象があります。理由としては、放送途中の2期発表とかゲーム化とかいろいろありますが、中身のある作品が大切に扱われているのを見るのはうれしいものですね。
・終盤の盛り上げ方には脱帽
分割2クール作品や、2期が確実視されている作品には「なんで?こんなところでおわった?」という作品が少なからずあります。しかし、この暗殺教室の終盤は見事でした。{netabare}中盤退場したはずの鷹岡が復讐者となって3年E組に卑劣な罠を仕掛ける展開は胸熱。鷹岡と渚きゅんとのラストバトルは手に汗握る緊迫感があってとてもよかった。事後処理も殺し屋3人衆のおかげ?で胸糞展開にならずに済んだしいいことずくめ。
ただ、黒幕として声を変えて登場した時から、話しぶりから鷹岡ってわかっちゃいましたけどね。これは、鷹岡って言う強烈な個性を中盤に残していった故の悲劇?なんですよ。あんなにインパクトのある胸糞キャラなんて忘れようがないからね。{/netabare}
・きらりと光るキャスティングの妙
私の中で暗殺教室が高評価の理由の一つにキャスティングが良かったということを上げたい。まず、殺センセーの福山潤さんが超ハマっていたと思う。「にゅるふふふ」の言い方やテンションの高いときの舐めた感じ。シリアスな場面での怒りの演技。どれをとっても見事なものです。
実は、嫌いだなって思っていたキャラがことごとくCV福山潤。ということがあって、それ以来ちょっと苦手意識があったのです。しかし、1クール早く放送されていた七つの大罪や2期放送直前に一気見したデュラララのおかげでアレルギーみたいなものが薄まりつつあったところに、殺センセーですからね。180°変わって今では、お気に入りの声優さんです。
次に、渚キュンを演じた渕上舞さん。渕上さんといえばアルペジオのイオナがが有名ですね。渚キュンの少年というよりは中性的(男の娘的)な要素を完璧に引き出していますね。この役は、少年役を得意としている女性声優では難しかったかもしれませんね。
最後に、まだご覧になっていない方は是非とも見てほしいのですが、できれば2期放送直前のほうがいいかもしれませんね。お勧めの一作です。
過去に各話レビュー書いた時のモノです。
第1話
{netabare}今シーズンで一番期待している作品です。
学校での日常と先生を暗殺という相反する要素をうまく説明できていた第1話だったと思います。とくに、殺せんせーが月を破壊した張本人であること。音速以上の速度で移動、回避できる超性能。妙に人間味のある態度。重ね合わせれば合わせるほど不気味なのに愛らしいという、謎の存在感を発揮しています。
クラスにいる生徒数も相当なものなので2クールの期間を利用してどのようにピックアップしていくのかも注目どころだと思います。
ちなみに、岸監督作品と私の相性がいいのでその点からも非常に楽しみな作品です。
{/netabare}
第2話
{netabare}Aパートは元野球部の杉野くんのお話。なんだかんだで青春ドラマなんですね。生徒と体当たりでぶつかっていく様は金八やスクールウォーズっぽさを感じさせてくれますね。
Bパートでは学校の闇の部分を垣間見せてくれます。エンドのE組の差別されっぷりは半端ないですね。でも、そのほうがイキイキしているというのは皮肉としか言いようがありません。この不可思議な状況こそが作者の狙いなんでしょうね。
{/netabare}
第3話
{netabare}カルマ君登場の回です。岡本信彦さんってカルマのような役ってすごく上手いですよね。不良なんだけど切れてる方向が違うっていうか、ちょっと斜に構えている青年役といえばいいんですかね。一方通行さんのイメージを引きずっているだけなのかもしれませんけどね。
今週も昭和の青春ドラマ感は半端じゃなく出てましたね。殺センセーの「見捨てるという選択肢はありません」ってところなんて、あの時代の先生はみんな言ってそうなイメージです。そのおかげで、すっかり尖ったナイフみたいなカルマ君が殺センセーの手で手入れされてしまいました。{/netabare}
第4話
{netabare}びっち姉さん登場の回です。意気揚々と乗り込んできた割には案外メンタルが弱かったんですね。まあ、ちょっとフラグを撒き散らしすぎましたから仕方がないことです。。最終的にはびっち姐さんからびっち先生になってクラスに溶け込めてよかったと思いますよ。
さて、2話連続での新キャラ回でしたが来週以降もこの流れ続くのですかね。最近のアニメは勝負が早くなっている傾向が見られますが、暗殺教室は2クールものなのでその法則に当てはまらないということなんでしょうか。ちょっと暗殺に成功しそうな雰囲気出しておかないと飽きてしまいそうです。{/netabare}