ダレイオス さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
地味な俺強い系
世界観は中世風ファンタジーですね。
大国側の主人公ティグルは伯爵で小国の奇襲攻撃に敗走して
逃亡中に敵側の戦姫エレンが少人数でいるところを見つけて
大将を討てれば追いかけてこないと踏んで攻撃を仕掛けるも返り討ちに合い
敵側の捕虜になってしまう話
主人公側の国には無茶な身代金要求をしてわざと返させないようにして
エレンが自分の部下にしようとするいかにもフィクションて感じですね。
エレンはティグルの弓の腕を気に入ったり戦いが楽しめたから理由はあるものの
敵の伯爵を政治的利用ならありえるでしょうけど
部下にするなんてフィクションでなければありえないかな
ティグル自身も敵に捕まっても
凄く冷静なのもいかにも今風の主人公ですね。
普通なら捕まったら死の恐怖や焦ったりするのだろうけど笑えます。
主人公の元々の地位は100人の兵士を集めるのも苦労することなので
領地主とはいえ日本で言えば1万石未満の大名に満たない感じでしょうか
だいたい1万石(人口1万人)250人動員出来るとすればいても4000人くらいの領地主ですかね。
ぱっと見はエロハーレムに見えたけど意外にもまじめにキャラ達は議論している印象です。
エレンはティグルを戦力と欲しいが故、手放さそうとしない所はわかるし
どんな理由であれ捕虜がどこかに逃げようとするなら処刑しようとするのも
軍隊のオキテとしてもわかる。
ティグルも捕虜になったとはいえ、自分の領土を心配するあまりの無茶な要求もわかる。
領地主にもかかわらず、性格も腰が低いので個人的には好きですね。
軍議ではまじめに次の戦闘の準備したり一応キャラ同士の交渉もあったりするので
戦いが開始される前は良かったと思う。
戦闘については状況をキャラを動かして表現するのではなくて
チェスの駒ぽいのを使って説明してるんで
どちらかと言えば、歴史ものテレビ番組みたいですね。
戦闘開始前だと状況はわかりやすいので文句はありませんが
戦闘中にこの説明されるといったんシーンが切られて例のチェスの駒によるシーンになり
状況が返ってわかりにくいのだが・・・
これで戦場の流れが変わっただの説明がされても、ん?と思ってしまいました。
やっぱり絵による表現の方が面白いかなと考えてしまいました。
そりゃ作画が大変なのはわかるけど、大軍勢が動かせないのであれば
制作がこの原作に手を出すべきではなかったかもしれません。
戦闘は主人公側、強いです。明らかに主人公ティグルの弓はチート級だし圧倒的に有利です。
ヒロインの風を使う武器もかなりの強力技でファンタジー要素が強く
こりゃずるいなと思いました。
一対一のバトルものなら個人の能力差で圧倒とかがあるのはわかるが
沢山の兵士による戦闘は個人の能力よりも戦略、戦力差がものいうはずなのに
これではテレビゲームでよくある武将1人で沢山の兵士を倒すものに近く
主人公側スゲーというものになってました。
それに対抗出来るのは人間の兵士ではなく、竜だのの化け物ですね。
正直最初の合戦でかなりインフレしているかなと感じました。
中二バトルと、うーんまあよくあるバトルものでしたね。
こんな強い主人公と戦わされた最初の敵の大将が哀れでした
元々小物だっただけに戦う前からこりゃやられるなと思ってしまいました。
中盤の敵兵力2万人対主人公側兵力2千人でも、敵側の兵力がチェスの駒の説明で
1千人減らした2千人減らしたと言われても、ふーんしか思わなかったし
そもそもこの世界観の戦闘では2万人の内2千人やっつければ大勝利じゃないですかね。
それを説明文だけだと戦闘の楽しみがないのですが・・・
最後は主人公があっさり無双だし、戦闘自体はやはりテレビゲームぽいな
まあ、あまり気にせずテレビゲーム的なものと考えれば
かなり文句は書きましたが楽しめるのではないでしょうか
敵の化け物とのバトルについては戦姫の火力のある武器の攻撃が
迫力はあり、尚且つそこそこ苦戦することもあるので1クールと考えれば
まずまず良かった。中二バトルものと考えれば悪くはありません。
ストーリーについては自分が理解力が低いのかも知れませんが
後半は何でその勢力と戦っているのか?
何でその勢力は味方になっているのかとかの展開が全部通して2回ほど視聴したけど
よくわからなかった。
やはり原作を読んでおかないとキツイのかも知れません。
キャラについては最後は女の子いっぱいになりましたが
ヒロイン達は主人公に対してアザくはなく、あくまでも常識的なレベルで好意を抱いていたのは
良かったのではないでしょうか、一応軍人としての心構えがあるし節度は保っていたと思う。
主人公は優等生なのであまりキャラ立ちが出来ていなかったかな
終始じんまりしてました。正直みんな地味だったです。
作画については戦闘は悪いとは思いませんが、良かったかになるとまた別ですね。
手打ちや体を使ってない戦闘描写が多いのであまり迫力はありません。
いたって普通な感じです。見ている視聴者の目が肥えてきている
今の時代だと苦しいかもしれません。
キャラについては主人公はチョットあやしい作画の時はありましたが
女の子はまずまず綺麗に描けていたと思う。
露出度が高い服装でもあまりエロくなくてアザくないのも
まじめなストーリーものと考えると逆にいいかな
ただ、無駄におっぱいが大きいキャラは流石に無くていいかなとは思いました。
一応まじめな戦記ものですよね?
まあ、戦闘の作画は普通、キャラの作画はまずまずで
総合では普通かな
声優さんはエレン役の戸松さんは、たまに無理をして声を出しているのが気になりましたが
それ以外は特に問題なくて上手かったと思います。
他のキャラについては特に気になる声優さんは、いないですね。
女の子役の声優さんもあまり、アザくない演技で聞きやすいのは良かったかな
個人的には戦いの状況がわかりずらかったので
ストーリーそのものはあまり面白いとは思えませんでした。
ただまじめな内容なのはわかるので、つまらないまではいきません。
もう少しなんとか、ならなかったのかと思うくらいです。
敵との戦闘は大軍勢同士の戦いではなくて
どちらかと言えば、「俺強い系」で地味
中二が嫌いな人には向かないでしょうが
それ系と考えればまずまずは楽しめました。
キャラも地味だが好意的に見れたので、素材は良かったが
わかりずらいのが難点でした。