蒼い✨️ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
セルフオマージュ by タツノコプロ
昭和の人気アニメの続編。
本来のヤッターマンは正義に味方ヤッターマン1号&2号が、
ユーモラスな小悪党ドロンボー一味を成敗するという勧善懲悪アニメ。
当然の事ながらヤッターマンのガンちゃん、アイちゃんよりも、
間の抜けた女王様ドロンボー、頭脳担当ボヤッキー、怪力自慢トンズラーの3人組
のほうが人気がありました。
さて、今回は(正義の)ドロンボー一味(の末裔)+2名が、
悪のヤッターキングダムを倒しに行く善悪逆転ストーリー。
公式のあらすじにもありますので
ここでも書いちゃいますが、
新しいドロンジョ様は9歳の金髪女児です。
ボヤッキーは黙ってればイケメンだし、トンズラーは最強の格闘家
ええええ?元祖よりスペック高くないですか?
しかし、一話目からしてシナリオはハードモードでした。
{netabare}地球に隕石が降り注ぎ荒廃した未来の世界、
そこではヤッターマンは伝説のヒーローとして語り継がれていました。
主人公・レパードちゃんはあどけない女の子
大好きなママ、ヴォルトカッツェ、エレパントゥスの4人+子豚の1匹で
彼女たちは、ヤッターマンと対立していたドロンボー一味の子孫であり
先祖の罪による“おしおき”で辺境で貧しい生活を強いられながらも幸せに暮らしていました。
ある日ママが不治の病にかかり、海を越えてヤッターマンに救いを求めますが、
彼らは全く耳を貸さずに銃撃されて追い返されてしまいました。
幼い少女の憧れであり信じていたヤッターマンは正義の味方ではなかった!
結果ママは亡くなってしまいます。
この事件をきっかけに、レパード、ヴォルトカッツェ、エレパントゥスの3人は
ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーと先祖の名前を名乗り手作りの衣装をまとい
ヤッターマンにおしおきをするために立ち上がります。
ここまでが第一話のあらすじ。{/netabare}
レパードの健気さ、ママの優しさ、従者二人を含めて暖かな関係にじ~んと来たのは私だけではないはず!
特に、新生ドロンボーとしてお決まりの台詞を3人が叫んだ時
不覚にも目頭が熱くなりました。
この作品のキーパーソンである少年と少女との出会いもあって、
ずっとこの調子で行けば名作になる可能性は高いかも?
最初の数話では、そう思っていました。
でも、5話目の格闘大会のエピソードを観てなんかガッカリ!
立ちションばかりしてる少年がゲストキャラで出てきて、なんだこれは?
そう!序盤で泣かされたので勘違いしてたのですが、
くだらなさ&バカバカしさが本来のヤッターマンのスタイル。
まさにリスペクトしてますね!
でもね、このアニメはギャグが全然面白くない。
最終回まで観終わって、その評価は微動だにしませんでした。
きちんと最後の2話で物語を〆たし、ラストバトルでは感動できたのですが、
お涙頂戴成分が薄いギャグパートの印象が悪すぎて、
全体のバランスで言うと名作・良作になりそこねたかな?
ちょっとだけ惜しかった作品のような気がします。
ではでは、これにて感想を終わります。