「結城友奈は勇者である(TVアニメ動画)」

総合得点
77.9
感想・評価
1410
棚に入れた
6913
ランキング
588
★★★★☆ 3.7 (1410)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

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まーさちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まどマギを意識させたのは・・・

タイトルに「勇者」とある通り、勇者部に所属する少女たちが、世界を滅ぼそうと襲ってくる得体の知れない敵(バーテックス)との戦いを重ね、たとえピンチになっても、「根性」とか「勇気」とか「愛」とか、要するに「勇者とはかくあるべき」というステレオタイプの精神論で一切合切を乗り越えちゃうアニメ。
このアニメが「ご都合主義」と揶揄されるのは、こういう古典的なステレオティピカルな物語・人物像の描き方に起因しているところが大きいのではないかと推察する。

別にこういった世界観・物語構造の作品は昔からあった。
子ども向けの特撮ヒーローがまさにそれだし、ドラゴンクエストのような初期のRPG作品にもそういった兆候は多く見られる。でも、それら作品の多くには、登場人物たちのジレンマは描かれていないし、現実世界における合理主義とか功利主義は一切介入しない。「平和」を追求すること、「力」を得ることに対する何らの犠牲も対価も、そもそもそういった観念さえも存在しない。トレードオフではない事が前提だった。


この定式に一番反抗した作品は「まどマギ」だと思うけど、「ゆゆゆ」は、それさえも否定しているように思える。作品全体に漂う楽観的な雰囲気も、登場人物たちの言葉も。幼稚園児たちに向かって人形劇やお芝居をするシーンがあるけど、それがそのままこの作品のポジションを表しているようにさえ見える(幼稚園児向けのアニメという意味ではないよ)。

諸手を叩いて絶賛出来る名作ではないけど、綺麗な終わり方だったと思うし、別に2期も劇場版も要らないと思う。個人的には9話あたりは本当に感動した。良い作品だった。

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 246
サンキュー:

7

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