タック二階堂 さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ちょっと竜頭蛇尾だったでコロン…
あのタイムボカンシリーズの不朽の名作「ヤッターマン」がタツノコプロのリメイクで帰ってきた。と言っても、ヤッターマンチームではなく、ドロンボー一味の子孫という視点で。
ドロンジョの子孫・レパード(9歳)はヴォルトカッツェ(ボヤッキー)、エレパントゥス(トンズラー)とともに、母・ドロシーの病気を治す薬を求めて、ヤッターマンの子孫が統治するヤッターキングダムへと向かう。
だが、レパードたちは銃によって追い返されてしまう。そして、母の死……。
「こんなものは正義じゃない」という思いを胸に、ヤッターキングダムへの復讐のためにレパードたちは新生・ドロンボーを結成する。
「ドロンボーがいる限り、この世にヤッターマンは栄えない!」
というお話。
1977年から1979年まで放送されていたヤッターマン。リアルタイムで視聴していた僕は大好きでした。果たして、この時代になって戻ってきたドロンボー一味目線の、この「夜ノヤッターマン」はどうなるのか。期待半分、不安半分で第1話を視聴。
感想は、さすがタツノコプロ!
タイムボカンシリーズは、タツノコの根源とも言える作品群。それをこの時代に、しかも自己否定的なヒール側からの視点で描くという企画力に脱帽です。
これは本当に面白いです。期待感たっぷり。名作になること間違いなし!
=====第2夜視聴後、感想です。
{netabare}
この段階で★の評価を変えるのは早計なのかもしれませんが、物語とキャラの評価を★5つに上げました。
2話で、早くもタツノコノリが全開ですw
面白くてほろりとさせる、素晴らしい作品です。
(追記)
第3夜がまた、鳥肌が立つレベルで素晴らしかった。
いよいよ新生ヤッターマン始動。元祖を観ていたからバイアスがかかっているというのは否定しませんが、このまま突っ走ってほしい。そして、歴史的な名作になることを期待します。実際、Twitterなどでもものすごい評判ですね。今の若いアニメファンにも、こういう王道はちゃんと受けるんですね。
この作品への愛にあふれるMAD動画を見つけましたので参考まで。
【MAD】夜ノヤッターマン PVっぽい奴を作ってみた (5:52)
http://nico.ms/sm25434577
{/netabare}
=====第5夜視聴後、追記です。
{netabare}
今回はたぶん賛否が分かれると思います。
ですが、実はこのノリが元祖ボカンシリーズの原点とも言えるもので、僕は大好きですw 昔懐かしい「ささやきレポーター」も出て来ましたねw
偉大なる元祖があるだけに、毎回ものすごいプレッシャーだと思いますが、今のところは新旧ファンのハートをがっちり掴んでいると思います。このまま突っ走ってほしいです!
{/netabare}
=====第7夜視聴後、追記です。
{netabare}
海の回です。苫小牧かな?
前回が富良野、前々回が札幌だったので、いったいどういう移動をしてんだという感じもありますけどw ま、ヤッターキングダムなので仕方ないw
なんていうか、5夜と路線が同じギャグ回という位置付け。シリアスなストーリーを望んでいる人にとっては、このあたりが分水嶺となりそうですね。むしろ、初代好きとしてはこういう話があってこそなので大歓迎ですw
徐々にいろいろ伏線が張られてきました。オモッチャマ、アルエットを認識したゴロー将軍……。この辺りをどう回収していくのか、楽しみはまだまだ続きます。
{/netabare}
=====第8夜視聴後、追記です。
{netabare}
クッシャロデッシャロ湖(屈斜路湖?)でクッシーの親子を助けます。ガッちゃんが、いよいよオモッチャマをだいぶ仕上げてきました。アルエットのお父さんがゴロゾーさんということが明らかに。いよいよ父娘がお互いを認識し出します。そして、ドロンジョの淡い恋心は……。
とまあ、このぐらいの進展ですかね。
今回、前回と少しダレ気味。ヤッターマン側のボスがゴロー将軍だけというのは、少し飽きるのではないかと。まあ、アルエットのお父さんだから出さなきゃしょうがない。全12話? にしては、展開がもったりしてきた気がします。
もちろん、これは高いレベルを要求されるがゆえの苦言なわけで、名作として語り継がれるためには、もう一枚二枚ヤマを作らないと厳しい気がします。そのポテンシャルは十分あると思います。
{/netabare}
=====第10夜視聴後、追記です。
{netabare}
ほーれ、おしおきだべえ!(`・ω・´)
いよいよヤッターメトロポリス決戦! ドロンボーたちの前に現れたのは、なんとドクロベエ! 果たして、これからどうなっていくのか。
最終夜まで怒涛の展開が予想されます。
楽しみ。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です(追記あり)
{netabare}
ガンちゃんアイちゃん襲名で、真のヤッターマン誕生というエンディングですが……。苦言を少々。
「万策尽きた―!」のか、まるで切り貼りのような同じシーンの使い回しの戦闘シーン。随所の矛盾(なんでイチロー将軍がトンズラーと宿命のライバル的な感じなの? とか、アルエットの目が見えるようになるの皆かんたんに受け入れすぎ、とか、みんなの力を貸してクレ! と言いつつ、結局ヤッターマンだけでドクロベエ倒しちゃってるとかとか)がありましたね。
それと思い出しましたが、最も納得がいかなかったのがヤッター十二神将。イチロー将軍がゴロー将軍とキャラデザ一緒なのは、まあ事情があるのかもしれませんが(語られないけど)、キュウロー将軍からジュウニロー将軍までのテキトー感は……。モブとはいえ、その雑な設定に呆れてしまいました。
初回~4話ぐらいまでが名作感たっぷりの大物ぶりだったのに比べ、中盤少し物足りなさが残る内容。で、終盤のヤッターキングダム編は明らかに尺不足という印象でした。なんというか、そんなことはないのかもしれませんが企画を思いついて、ノリで作ってしまい、場当たり的な進行で1クールをやってしまったような気がします。もっと綿密にプロットを作って、余裕を持ったスケジュールで作れば、かなり名作になったのではと思うと残念でなりません。
とはいえ、これは初代が好きなおっさんだからゆえの、ハードルを上げまくった末の感想ですので、普通に巷にあふれているアニメ作品の中では上位の出来だったと思います。難しいとは思いますが、後日談的な2期があれば面白いかもと。
{/netabare}