退会済のユーザー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ぜひ最後まで
この作品は全人類に布教しなくてはならない傑作です。
とはいえ、完璧という訳でもないのが少し悔しいところです。
一番気になるのはやはり、最初の五話くらいまでのストーリー。最後まで観た今となってはあそこもちゃんと必要だったんだと分かりますが、一回目観た時の苦しさは今でも鮮明に覚えています。
展開が全然ないんです。ただただ男女のドロドロした関係に流れていくのかなあ、と思わされるシナリオで、正直切ってしまおうかと思いました。
そして、キャラデザ。海を連想させるためか、やたらきらっきらとした少女漫画風の目。とっつきにくいったらありゃしないですよ。
でも、切らなくて本当に良かった!
だって、本当に感動したから。
後半十何話はもう徹夜でした。全く目が離せなくなり、夕食も忘れてパソコンに引っ付いていました。それくらいの求心力でした。
海を用いた心理描写は圧巻の一言に尽きます。キャラの心情とシンクロし、一緒に感情を高ぶらせました。特に美海はやばかった。男だってのに、何で女の悔しさにシンクロしてるんだろう・・・。
でも、悔しいモンは仕方ない。大いに泣きました。
敢えて言い切りましょう。これを見ない人は人生を損してる。
心理描写が最高にすさまじいです。凪あすの世界に入り込めた後は、あんなにきつかったキャラデザや前置きも、あら不思議、――この心理描写やべえ。
となります。
これは、アニメ漫画の類を滅多に嗜まない友人にも観られた現象なので、起こる確率は極めて高いと思います。
観てない人にはぜひ観てほしいです。