Lovin さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:木村航
監督:西森章
シリーズ構成:笹野恵
キャラクタ原案:YUG
キャラクタデザイン:とみながまり
制作:XEBEC M2
話数:1クール全13話
OP:「知ラナイナイ空」
by さねよしいさ子
ED:「帰り道」
by さねよしいさ子
{/netabare}
■感想
原作ライトノベルは未読でレンタルDVDを視聴。おしべとめしべがこっつんこの話。
第二子以降の女児出産率が10割で、「女未(にょみ)の里」と呼ばれる鮎川町を舞台に描かれる脱力系日常ラブコメ。ラブの部分は少なめだが、「おしべ」と「めしべ」という台詞が登場する、一応はラブコメ。
この世界では特定種族の認定という制度があり、詳細は描かれないので不明だが、何らかの恩恵が受けられる模様。つまりは、人の姿をした特定種族=妖怪の子孫が、人間と共存しており、差別や偏見を感じる発言はあるものの、概ね平和に暮らしている。
その町の中学にぺと子(藤村鳩子)が転校してくるシーンから始まるが、この主人公も特定種族の認定を受けるエロエロ妖怪べとべとさんの末裔で、一寸したことからぺとっとくっついてしまう、絶滅危惧種のぺとぺとさんだ。
彼女の家は借金が有りとても貧乏だが、流暢な関西弁を話すとても明るい少女だ。序盤で「普通の中学生がしたい」と語っているが、あることをきっかけにとても普通とは思えない夏休みを過ごすことになる。
中盤までは「おしべとめしべがこっつんこやねんで」という発言が飛び出すなど、脱力系の設定や展開なのに、結末は予想外に寂しげだった。ハッピーエンドであることは間違いないが、中盤までの落ち着いた結末とは若干違っている気がする。
作画は余り良いとはいえないと思うが、最終話は気合のようなものを感じるくらい綺麗だった。あのようなシーンは殆ど無いとは言え、最終話以外にも気合を入れてくれと思う。なお、EDのキャラは動かないが、細田直人が原画を担当したらしい。
OP、ED共に、この作品に相応しく脱力系で、なかなか味のある曲だった。個人的には、繰り返される「びじゃんびじょん」の意味が分からないEDが良かった。
この作品はグロもエロも無いコメディなので万人に奨められると思う。ただ、鮎川町は田舎であり、そういう雰囲気を余すことなく押し出しているので、その雰囲気に馴染めなければ最後まで楽しむことは難しいだろう。
■蛇足{netabare}
これは一寸した知人に聞いた話。
新聞の番組欄、特に深夜帯は番組名が省略されることが多い。
何気なく新聞を見ていると謎の番組名を発見。
どんな番組なのか気になりTVを観ていると、
変な歌とアニメの映像が流れ始めたらしい。
知人が気になった番組名とは「ぺと」だったらしい。
余りにも酷い略し方が、今も私の胸に刻まれている。
{/netabare}