「憑物語(TVアニメ動画)」

総合得点
81.0
感想・評価
1568
棚に入れた
10570
ランキング
427
★★★★☆ 4.0 (1568)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.1
音楽
3.8
キャラ
4.1

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takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「憑物語」のレビューに託けて

物語シリーズを久々に視聴したということもあってだろうか、
最初の数分(慣れるまで)は映像と声(阿良々木君の独白)が
それぞれ独立しているかのようで、
つまりはバラバラという印象でとにかく疲れましたw
エコーなんか効かせちゃったりして余計に聞きづらいw

斬新な演出と評されるこの露悪的なまでのギミックの効かせ方は、
ボカロ曲に通底するものがあるような気がします。
レコ大の権威などもはや形骸化している昨今、
若者文化を反映し、新しいカルチャーを発信しているのは、
むしろボカロ曲の方でしょう。
ボカロ曲のざっくりとした特徴として「歌うのが非常に難しい」というのがありますw
ハイスピード、高音地獄、楽曲や歌詞も凝りに凝った、
そう、それはまるで「物語シリーズ」のようじゃないですか。
垢抜けた、洗練された、ハイセンスな、アーティスティックな、
とか漠然としたイメージですけど、そんな表現がされるのかもしれません。
そのラインから流行の分析をしてみるのもおもしろそうですね。

そんなことを思っていたら、妹の月火ちゃんとお風呂場でエロエロですよww
はっきり言ってストーリーの進行上ほとんど必要ないパートなんですけど、
けしからん!実にけしからん!!と前屈みで視聴。
妹とイチャイチャも流行ですねw
あと、「SAO」とかもそうですけど本命がしっかりと定められているというのも、
最近の傾向になってくるのでしょうかね。
以前は付き合うという事実はご法度という風潮だったような気がしますが、
本命がしっかりといた方がイチャラブを何の枷もなしに展開できますからねw 
女子歓喜!男子壁ドン!とw(イチャラブは実は男でも好きな人は多いとは思いますがw) 
これはアニメ視聴の男女間の壁が希薄化していることによる影響かもしれませんね。
早い話が深夜アニメを視聴する女性が増えたってことです。
本命がいるのに妹とイチャイチャするのはよくないって?
ただのスキンシップなんです!浮気じゃありません!!(苦しいな、おいw)
男女両方の要望に応えるのって大変ですねw

ストーリーは別に語らなくてもいいでしょうw
伏線を張りつつ、最後のジャンプに向けての助走をとっているという感じです(適当)。
この物語シリーズは何気ないところが伏線になっていて、そこも人気の秘訣なんでしょうね。
これは自省の意味も込めて言いますけど、
「伏線が~」とか、「回収が~」とかうるさい人が多いですからねw
はい、すみません。
自分が制作者だったら
「そんな重箱の隅をつつくような観方をしてないで単純におもしろいかどうかで判断しろよ」と
説教しているところでしょうw 本当ごめんなさい。

今回この「憑物語」を視聴して改めて思ったことは、
この物語シリーズの本質は会話のやり取り、やはり文字のエンターテイメントなのかなと。
例えば、斧乃木ちゃんと忍野忍が雪を使って戯れるシーンなんかを観て思ったのは、
会話を飽きさせない為に
こうした会話と直接的に関係ない(あるいはメタファーを含んだ)
映像を差し込んでいるのかなと感じました。
それは全体的に観ても、会話を引き立てる為に
様々なギミックを凝らしているという印象なんですよね。

アニメというのは基本的に、
映像、音楽、声が有機的に一体化したエンターテインメントなのですが、
物語シリーズは、「映像」と「音楽」と「声」が
必ずしも結合関係にあるわけではないんですよね。
そういうギャップから生じる垢抜けた、洗練された、ハイセンスな、アーティスティックな、
つまりは、スタイリッシュさが若い層を中心とした視聴者の要望と
合致しているのかもしれませんね。

以上、「憑物語」のレビューに託けてのただの雑談でしたw
こんな雑談でも、少しは物語シリーズの魅力の秘密に接近できたような気がしますが、
それもきっと気のせいでしょう。

投稿 : 2015/01/11
閲覧 : 531
サンキュー:

47

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