chariot さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
着眼点は面白いがキャラの個性で評価が分かれる。
特殊な形態でラストが2通りある作品。
1~11話が共通ストーリーで
①GOOD ENDの第12話(アニメオリジナルEND)
②TRUE ROUTEの12~15話(原作に添ったEND)
と分岐する形で12話が2つある。とりあえず全16話。
アニメ・エロゲーが大好きな中学生の妹と世話を焼く兄、その兄妹を取り巻くオタク仲間や一般人とのやり取りを中心としたラノベ原作のコメディ作品。
まず最初に言っておきます。
そんなに褒めません。とても好きな方はお戻りください・・・
題材は面白い。
アニメ好きならば理解出来るであろう一般人との温度差、アニオタあるある的なシチュエーションが面白い。
作中に出てきた父親や親友のように強い偏見を持つ人には理解しがたい内容かもしれないが、ある程度許容出来る人ならコアなアニメファンでなくとも笑えるようには出来ている気がする。
問題の妹。
好みが分かれる最重要ポイント。
{netabare}ツンデレというか・・・中盤まではただの毒吐きでしかない・・・
わがままで自分の要求ばかり押しつけるギブアンドテイクの出来ない子。
後半で改善されるものの、中盤までの彼女の言動がどこまで許せるかがこの作品の評価に大きく関わる気がする。
好きなものを諦めたくない、好きな自分をなかった事にしたくない。
そういった気持ちは十分伝わるし、マイナスのイメージを持つ事にも強い気持ちで立ち向かう姿はとても清々しい。
けれど・・・
変わって行くまでが長すぎた。。
中盤までの暴言の数々、人任せな態度・・・強調しすぎたせいで個人的には好きになれないキャラに・・・
もう少し早くツンデレを確立させていたら僕の中での評価は上がっていたかもしれない。
第9話「俺の妹がこんなにエロゲー三昧なわけがない」でゲーム内のツンデレ妹キャラの態度に激怒するシーン。
視聴者に「お前(桐乃)、人の事言えるか!」と突っ込ませる素晴らしいシナリオ。
この話から制作がきちんと「むかつく妹」をわかってキャラ作りをしている事が見て取れる。
敢えて小生意気さを押し出す事でラストのデレを引き立たせようとしているのかもしれないが・・・時既に遅し・・・{/netabare}
この手の妹が好きな人か彼女の内面をしっかり見てあげられる人にしか許容されないのではないだろうか・・・。
問題の兄。
{netabare} いい奴なんだけど結局はお節介というより人を助けてあげて頼られる事が好きなんじゃないかなと。
傍若無人な妹のフォローをして、妹の為に奮闘している。
しかし本当に妹の事を思うならもっと人に対する態度を叱ってやるべきではないだろうか。
それをしない辺りにシスコンなだけの兄貴・・・という印象に納まってしまった。{/netabare}
とりあえずキャラについて思う所はあるものの強い個性として認めれば、コメディ作品としては面白かった。
アニオタあるある、だけどあまりリアルに考えずに観た方がいいのかもしれない。
以下、各キャラ一言。
{netabare}黒猫。
ゴスロリファッションで中二全開な女の子。
TRUE ROUTEの彼女はとても可愛かった。
僕の好きなツンデレは多分こっちだ。
ちなみに彼女の下の妹も可愛かった・・・桐乃が会ったら喜びすぎて発狂するレベルだろう。
沙織。
桐乃と黒猫の好みによる言い合い(貶し合い)をフォローする気配り型。
メガネ取ると美少女なんじゃ・・・と思わせるシーンがありながら結局取らないのかよ!><
おかしなキャラを演じているがお嬢様のようだ。
よくわからない人ではあるけれど善良な人なのは間違いない。
瀬菜。
TRUE ROUTEで登場する京介の友人の妹。
いわゆる腐女子。
僕の浅い知識では腐女子の好きなBLはスマートなイケメン同士なイメージなんだけど、この子が買った(兄が買いに行った)エロゲーってマッチョだったよね・・・
そっち系にも興味ある女子もいるのか・・・?{/netabare}