らすきき さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最愛であり最憎。
最近では実写化もされたるろうに剣心。 個人的にも、原作はリアルタイムで単行本買っていましたし、アニメはそばかすや1/3の純情な感情等、思い出深い名曲揃いだったので印象深い作品です。
本作は、不殺の流浪人剣心が、人斬抜刀斎だった頃のお話。
剣心のトレードマーク(?)である左頬の十字傷がなぜできたのか・・剣心と巴の愛憎の物語。
OVA4話。120分。 本作だけでもしっかりとまとまっているので、原作を知らなくても楽しめると思います。
原作が流浪人の剣心の話メインなのに対し、本作は人斬りだった頃の話なので、比べると全体的に暗く重いですし、ショッキングなシーンもあります。
というか原作と雰囲気全然違いますので、最初はちょっと驚くかも?
幼少の頃目の前で知り合いを殺され、誰よりも平和を求め、誰もが安心して暮らせる新時代の為に人を斬り続けた剣心。 その剣心がなぜ不殺の流浪人となったのか・・個人的には、原作より深く胸に突き刺さりました。
原作では、縁編以前が印象深く、縁編はそこまで好きではありませんでしたが、本作を見て原作も久しぶりに読み返してみようかなぁと思えました。
最後まで見終わった感想としましては、剣心の物語というよりは、巴という一人の女性に訪れた悲劇と愛憎の物語であったと思います。
追憶編だけでも楽しめますが、追憶編・星霜編でセットの作品の様ですので、次は星霜編の感想も書きたいと思います。
最後に、昨今の萌作画に浸りきった自分には作画的にはあまり好きではありませんでしたが、それでも・・巴はやはり、美しい。