Baal さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
戦を超えて掴む一筋の矢と輝く風
川口士によるライトノベルを原作とする作品で
全13話、原作未読。
ブリューヌ王国とジスタート王国が両国の国境付近の
ディナント平原で激突した。圧倒的な兵力差からブリューヌ王国の
圧勝と思われていたが、結果はジスタート国の七戦姫の
一人「銀閃の風姫」ことエレオノーラ=ヴィルターリア(エレン)が
率いるジスタート国の勝利に終わった。
ブリューヌ王国の伯爵位の貴族の少年ティグルヴルムド=ヴォルン
はエレンを討ち取ろうとするも失敗し、彼女の捕虜となるのだった・・・
戦争もので様々な国やそれぞれの貴族が治める地域が
たくさん出てきて、さらにいろんな騎士やらが登場するので
(しかもカタカナばかり)物語の終盤まで名前が覚えられた
キャラや国・地域名がとても少なかったです。
そのため途中まではその国や地域がどんな目的を持って
どこに向けて戦を開始していっているのかが分かりにくかったです。
終盤まできてからもう一度見直すと最初見たときは名前での
区別がつかずよく分からなかったところもちゃんと分かって
楽しめたように思います。
1つの戦争がその結果が周りに存在する全ての関係性を変え
新たな戦いの引き金となっていくような展開が続いている
感じに思いました。
それで戦の数がとても多くなり、派手な戦いのアクションや
動きはあまり見られなかったように思いますが、戦況が変わって
いくときや戦が始まるときのコマを使ったあらかたの動きを
示していたシーンは良かったと思います。
(残念な部分もあるのですが・・・)
戦争では数多くの兵士が入り乱れて争うのでそうしたのを大きな
枠組みで表現しているのが分かりやすかったのだと思います。
戦のシーンをそういったコマの表現でしているので
少しばかり駆け足だったようにも感じれてしまいました。
個人的には様々な種類の戦い方が見れたりしたので
それはそれで面白かったところだと思いました。
ただ駆け足気味ぽかったにも関わらず戦姫が全部出ることが
出来なかったのは本当に残念でした。
なんとか登場した戦姫もほとんど喋っていなかったり戦って
いなかったりともう少し戦姫の力とかを見てみたかったと
思いました。
そして鈴木このみさんが歌うOPはこの戦争をしていく広い
世界を強く表したかのような壮大な感じの曲でとても良かった
と思います。(ここでは戦姫がちゃんと七人出ていたのに・・・)
全体として尺が足らないのかいろいろ端折っているような
感じには見受けられましたが、戦争が多く起きる世界での
壮大な物語とMFのファンタジーらしい雰囲気が良かったので
個人的には面白かったと思います。
◆個人的点数評価 84.584点