「<物語シリーズ>セカンドシーズン(TVアニメ動画)」

総合得点
91.4
感想・評価
3425
棚に入れた
20229
ランキング
34
★★★★★ 4.2 (3425)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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ネタバレ

おぬごん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

さすがの演出力

ニコ生一挙放送で視聴。
放送当時は7話くらいまで視聴も、バイトと放送時間が被っていて録画が溜まり…(ry

名作「化物語」「偽物語」の続編。
「化物語」の各ヒロインをそれぞれの角度から掘り下げていく内容となっていて、詳細はざっくり言うと以下のようなもの。主役=そのキャラの視点で物語が語られる。

・猫物語「つばさタイガー」(1~5話)
主役は羽川。羽川が出会った「虎」を通し、自身の内面と境遇を克服し成長する話。

・傾物語「まよいキョンシー」(7~10話)
主役は暦。過去の八九寺を救うため暦がタイムスリップ。八九寺、忍との絆を再確認する話。

・囮物語「なでこメドゥーサ」(12~15話)
主役は撫子。撫子が出会った「蛇」を通し、自身の内面に向き合い「変化」する話。

・鬼物語「しのぶタイム」(17~20話)
主役は暦。暦と八九寺が遭った「現象」を切欠に、忍の過去が語られ「現象」が悲劇を起こす話。

・恋物語「ひたぎエンド」(21~26話)
主役は貝木。貝木の仕事を通し、ひたぎと撫子の過去と内面が明かされる話。

ちなみに本来は神原についての話である花物語「するがデビル」があるが、これはアニメでは別シリーズとして制作された。


各キャラクターの、これまで不明だった点、納得しがたい点について明かしていく内容となっており、これまでのシリーズでキャラに思い入れを持ったファンにとっては楽しめるものとなっている。
特に「他人を助けることに固執しすぎる暦」「内気でいい子で暦に依存する撫子」といった視聴者が違和感を覚えるようなキャラの内面に、一石を投じるというか、釘を刺すような話には不思議とスカッとさせられる。

また各話のラスト、次回への引きが毎回秀逸なのをはじめ、作品特有の演出力は健在。
色彩や文字、音楽を巧みに使い視聴者の心を掴む技術はやはり素晴らしい。

ただ一方で全体的に話のスケールが以前と比べて大きくなりすぎており、
その意味では、個人にふりかかる問題に過ぎなかった「化物語」と比較すると、ストーリーやキャラクターに入り込みにくかったのでは、と感じた。

また話が怒涛の会話の応酬で進む点は変わらないものの、話のスケールが大きい分、それまでの作品の魅力だった「雑談」は大幅に減っていた。
もちろんそれを良しとするか悪しとするかは個人の好みだが、ギャグが減ったのは個人的には残念。

OPについては「猫」「傾」「囮」では曲、映像ともにややパワー不足な印象
というか今までのシリーズが凄すぎたのだが。
しかし「恋」では今までと違った演出で随分とぶっ飛んだものを提供してくれた。
あと、「鬼」で忍を演じる坂本真綾の歌が来ると思ったのに、無かったのは残念。


名作「化物語」が非常に綺麗に終わっていただけに、見る前は蛇足ではないかと思っていた。
実際今もそう思わないこともないが、しかし作品に引き込ませていくパワーと、それを魅せる演出は流石だった。

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 223
サンキュー:

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