ぱるうらら さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ギアスを見ていなければ評価も変わったかもしれません。
『ギルティクラウン』はオリジナルアニメ、2クール(全22話)のSF近未来アニメです。
まず印象的だったのがクオリティの高い作画でした。激しい動きにも対応し、『ゲノムボイド』に関する幻想的な作画や美しい街の背景などは、『とある魔術の禁書目録』の様に精巧でリアリティのある作画ではないですが、その特殊な演出には魅了されました。
ストーリーに関しては登場人物の相関図やその変化(共闘と裏切り)、そして彼らの背景などの設定が良く練られておりその点は楽しめましたが、序盤の説明の足ら無さ、前半のテンポの悪さ、コードギアスに登場するナイトメアの様なロボットの登場が多い割には中途半端な扱いをする点、全体的な等々、主観的に残念な点が多々。
また、葬儀社という存在の扱いが杜撰だった様に感じ、終盤に再び出てくる人物に関しても、「お前誰だっけ?」と思ってしまった事も…。
中には、どこまでもウジウジと優柔不断な主人公にいつもイラついていて途中で視聴をやめた御方もいるかもしれません。
只、テンポがかなり悪かった前半に比べて後半は人の死と状況の変化、ゲノムボイドの事実、敵の目的等を前半よりテンポ良く組み込み、それなりに面白いシナリオになっていたと思います。
しかし、私はどうしても『コードギアス』のストーリー構成と比較してしまい、もしその作品を見なければもう少しギルクラを楽しめたのではないかなと...。言うなれば、ギルクラは2クールにおけるストーリー構成があまりよろしくなかったと言う事です。
締め方に関しては、まぁそれなりに上手くまとまっていたかなぁと思います。
当初、期待が大きかっただけあって少々残念な出来でした。
ただ全部が全部悪かったわけではなく、OPやEDテーマ、挿入歌、そして後半の流れは…まぁ良かったです。