「憑物語(TVアニメ動画)」

総合得点
81.0
感想・評価
1567
棚に入れた
10565
ランキング
427
★★★★☆ 4.0 (1567)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.1
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

ダレイオス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

変態アニメだけど説得力のある会話劇、独特の世界観、仕様は良い。

いままでが独特の演出の作画+パロディ+萌え+エロ+会話劇アニメだったですが
今作でもやっぱりその傾向は変わらない見たいですね。
さりげないパロディ、さりげない萌え、そして露骨とも言えるエロ
本作の屋台骨になる会話劇と独特の演出の作画と仕様は同じ
全体の登場人物は多いが、同時に登場するのは多くても4人
たいがいは2人会話していることが多く、これも今までと同じ仕様

ハッキリ言ってこれらの仕様が受け入れられるかのアニメですね。
個人的には会話劇はどうでもいいことを独特の言い回しで
難しく物事を考えたり、やけに意味ありげに考えたり
このシリーズの特徴でもありますが、あまり自然に出る会話ではありません。
しかし、そのおかげで面白いこと言ってるな、とか
そういうものの考え方もあるな、とか結構関心されられる話も多いです。
キャラ同士の呼び方も遊び心があるのも特徴でしょう。
普通に呼ぶよりも明らかな不自然な、ちゃん付けしたり
くだけた喋り方をするので、そういった細かいこだわりも良い。
しかもエロいことをしている時でも、その会話劇はまったく変わらず
エロい映像が出ながら、冷静に会話劇は状況のおかしさから
かなり笑えるシーンだし、面白いとも思えました。

独特の作画演出も今までに比べると癖は少なくなっているように見えました。
サブミリナル的な演出も変な画像を入れる傾向が減り
比較的長めの文字を入れる演出がされてました。
個人的には一時停止してまで見る気にはなりませんが
変な絵を入れられるよりは視覚的に易しくなったと感じました。
今まで通りのキャラのドアップ演出は正直驚きますが
同じ絵を写し続ける違和感を企業努力とも言える
演出で誤魔化していると思えるので涙ものかな
おそらく普通に作ってたら驚くほど動いてないアニメと簡単にバレると思うので
その点は評価出切ると思います。

エロについては月火ですね。
一応は本人は暦の実の妹と自覚があるにもかかわらず
下着姿を見られるより風呂に入ることが大事だったり
なぜか高校生の兄なのに一緒に風呂に入ったり、言葉遊びしたり
こんな妹たぶんいないでした。
しかもこれが長々とBパート丸ごとぐらい続くんですよね。
おそらくは風呂のシーンだけでこれだけ長く続くアニメはあまりないと思われます。
普通は間が持たないのであまり続かないでしょう。
ここでは長く続くが故、お前らいつまでイチャついてるんだとか
ツッコミが入ったり微笑ましく見れるのは良かった。
ただ、一応は実の妹ですよね。そのため人には勧められる内容ではないかな
1人でニヤニヤしながら見る内容でした。

ストーリーは4話構成でこれも今までのシリーズの1人分の尺で
いつも通りの構成、1話は上にも書きましたが月火との風呂でのエロが主となっていて
本筋は2話から動きます。
今作では暦が吸血鬼化して鏡に映らなくなって、その原因を探るために
忍との会話するのですが、ここでもスキンシップがあり、おそらく変態と思われる
シーンがあるが相変わらず、冷静に何事も無く会話を進めるので
いつもながらの物語シリーズ独特の雰囲気でストーリーは進みます。
これは上で月火のエロについて書きましたが
基本的に同じことの繰り返しなのだが作画的演出には凝っているみたいなので
何回見ても飽きないのが最大のポイントであり、面白いと思える作りはしている。

他にも吸血鬼化した原因を探るために、誰かと会うことになるのだが
余弦に会うにしても、ただ出向いて会うのではなくて余弦が人形であることを
生かした接触のしかただったので、そういった工夫は面白い。
吸血鬼についての議論も独特の言い回しもあって
やっぱりナルホドなと思える内容でためになる話に聞こえました。
言い回しが無くても、吸血鬼化した対価とか
本筋は筋が通っていると思えたので内容や価値観には納得出来ました。

余弦と忍も暦を独特の言い回しがあって直接的ではないんですが
暦を遠かれなれ心配している描写もあるのでキャラの内面的な見せ方も良い。
ここでは4人で会話をするのですが、遠慮の無い会話劇が展開されるので
ハッキリと会話が通じていてウジウジしないのも良い。
やっぱり会話が良く出来ているアニメは面白いと思えました。

ただ後半は、「と言う設定」などのメタ発言がチョット萎えたかな
暦がスカートめくってたのは犯罪者ぽくみえたのでここもチョット引いたかな
ラスボスも暦と雑談するために事件を起こしたわけではないと言っていただけに
バトルでもするのかなと思ったが結局は会話劇でしたね。
相変わらず会話自体は面白いのだが、終わり方はあっさりでした。

作画は動かないながらも演出はかなり良かった。
基本的にに動かないので、動いた時の作画は逆にしっかりしているので
力の入れ所は間違ってないと思えました。
物やキャラの表情も色んな角度から楽しめるのでそういった構図も良い。
ただ、やっぱりあんまり動かないので1分たっても同じ背景でやってるとか
気にしなければ問題ないが、評価するとなるとやっぱり分かっちゃいますよね。
この点を考慮すると、演出は凄いが・・・の作画です。
やっぱり高評価はキツイかな

声優さんは、このアニメ向けの演技が出来ていて、ああ上手いなと聞こえる演技は出来ていました。
感情的に話す場面や冷静に無感情に話す場面の切りかえも上手いし
くだけた時の演技もかなり上手いので演技力に関しては満足でした。
ストーリー的にも声優さんの力量がものを言う、会話劇なので
声優さんの力量を生かすことが出来たと思います。

いつもながらの物語シリーズの仕様で面白かった。
独特の演出の作画+パロディ+萌え+エロ+会話劇アニメの絶妙なバランスがいいんでしょうね。
ストーリーも一見ふざけた展開なのだが説得力があるので個人的には評価しています。
悪い所と言えばずっと同じ背景でやってるよね。ってとこでしょうか
これが物語シリーズの良さとも言えるのだろうし
これじゃなきゃ物語シリーズではないかも知れませんが
流石に気になりますね。

投稿 : 2015/01/07
閲覧 : 262
サンキュー:

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