どらむろ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ゲームの序盤描いた紹介1時間アニメ。単品でも中々のクオリティー
同名RPG(ロールプレイングゲーム)の序盤旅立ちまでを描いた1時間程のアニメ。
本作は同名ゲームソフトに映像特典として同梱される模様です。
ジャンルは冒険ファンタジー(の旅立ちまで)。
綺麗な映像と分かり易い世界観・キャラクター紹介で、主人公の旅立ち~ラスト、続きはゲームでね♪
という感じの促販アニメでしたが、本作単品でも冒険ファンタジーとして中々のクオリティーでした。
{netabare}『物語』
冒頭、スレイとミクリオという二人の少年が未到遺跡っぽいダンジョンを冒険している。
魔物と戦ったり難儀しつつ…一人の少女を救出。
…ここで、スレイは普通に少女とコミュニケーション取れるが、何故かミクリオの声と姿が少女に見えない不思議?
どうやらミクリオは「天族」という種族で普通の人間には見えない存在らしい。
スレイはずっと天族に育てられた為か天族が見える特別な人間であった…。
この世界には禍訪れた時「導師」という英雄が現れる伝説あり。
憑魔という化け物が災厄起こす、憑魔は導師でないと倒せん云々…
といった感じの世界観が判明していく。
ここらへんの展開は、流石にゲーム紹介作品だけに分かり易くて良い。
村に少女(何故か警戒していて名乗らない)を連れ帰るスレイ。
スレイと少女の会話や交流から、少しずつこの世界の状況が判明する感じ。
なるほどなるほど、まるでRPG冒頭の説明パートみたい(まあゲーム紹介アニメだから当然か)。
天族の長老とミクリオの会話からも、天族側の事情(人間と関わると禍呼ぶ云々)も判明するも、天族は優しい人々っぽい。
そうこうするうちに、憑魔(ひょうま)という化け物が襲来。
必死に食い下がるスレイとミクリオ…
なんやかんやで憑魔退散。
ゲームの負けイベントみたい。
人間の都に帰る少女を見送った後…スレイも旅立つ流れに。
割と良い感じに絆(ラブコメの波動とまではいかないが)結んだスレイとアリーシャ、彼女の正体はどこかのお姫様かな?
化け物の口ぶりから彼女が狙われてるっほい?
急がねば!
……ここでアニメはおしまい。続きはゲームプレイしてね♪
という感じでした。
総評
世界観やキャラクターの性格が分かり易く自然に伝わってくる、良い紹介アニメでした。
ただイジワルな言い方をすると「甘城ブリリアントパーク」の最終話のPVみたい(無難な出来だが踏み込んだ面白味は感じ無い)
スレイとアリーシャは結構良い感じに交流するも、ラブコメの波動には至らず。
終わる所が中途半端では。普通、アリーシャが襲われてピンチ→スレイ達が助けて三人でパーティー組むところまでがキリが良いのでは?
アリーシャが気になってモヤモヤする。まあそこは、続き気になるならゲーム買えって事ですかねぇ。
あと一つ。
化け物に村人一人喰い殺されてるんですがねぇ。
仲間殺されたのに誰も全く気にも留めて無い点がやや評価落ちました。
『作画』
背景描写が非常に綺麗で美しい。今時のゲームってCG綺麗ですねぇ。
ファンタジーとして、この世界に行ってみたいと思わせる魅力はあった。
見事な作画なので4.5か迷った。
キャラ作画は、可も無く不可も無し。印象はやや乏しい感じ。
『声優』
木村良平さんと逢坂良太さん、革命機ヴァルヴレイヴの主人公コンビですね。
ハルトっぽいスレイが木村さん、エルエルフっぽいミクリオが逢坂さんと逆ですけどw
アリーシャは茅野愛衣さん。
長老の緒方賢一さんの貫録は流石でした。
化け物は子安武人さん、一発で分かりましたw
『音楽』
BGMはファンタジーRPGらしい雰囲気ある曲で中々良い感じ。
『キャラ』
スレイは困ってる人ほっとけない主人公気質、ミクリオは頭良さそうな女房役なイメージ、
ヒロインのアリーシャは何やら使命を帯びているお姫様っぽい感じ?
長老は威厳と慈愛併せ持つ大物感あった。
冒険ファンタジーの王道的なキャラクター達で彼らのこの先が気になります。{/netabare}