karinchaco さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
舞台となった札幌と洞爺湖はあんなに気軽に行き来できません。
アニメオリジナルの作品。
中学生の主人公古宮乃々香が幼少期を過ごした故郷に7年ぶりに戻ってきて、幼馴染たちや謎の少女ノエルとの交流を描いた物語です。
北海道の観光名所が作品の舞台のモデルとなっています。霧弥湖は洞爺湖。主人公たちが通う北美中学校は旧北海道庁(通称赤れんが)。他にも大通公園ぽいものや道南バスっぽいのも出てきます。まあ、あくまでも舞台のモデルというだけなので距離感がおかしいのは言いっこなしです。実際の洞爺湖から札幌まで2時間40分。あんなに気軽に通えませんw。
ストーリーは少しファンタジーがあるものの幼馴染と青春ど真ん中の物語です。序盤は登場キャラの行動が意味不明(主に円盤反対)なものがあり、理解に苦しむ場面も多かったですが、ノエルの正体が明らかになるにつれて面白くなってきました。特に7話で乃々香がお母さんのお墓参りに行ってからは展開が早くて、しかも、引き込まれるシナリオでした。
終盤ですが、私的には第11話で終わってもよかったかなとも思いましたが、その思いを覆すほどのラストでした。ほんと、12話の冒頭では「前の回で終わっとけばよかったのに」って思ったんですけどね。5人の友情を描くためには不可欠だって今ならわかります。
作画はとても綺麗で丁寧な印象を持ちました。登場人物の表情の移り変わりがうまく描かれていたと思います。背景も、円盤の綺麗さと、中学校(旧北海道庁)などの北海道の風景をうまく再現していたと思います。
「あの花」のような青春や友情がテーマのアニメが好きな人は是非とも見てほしい作品です。