IPnZZ84463 さんの感想・評価
2.8
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
脚本に難あり
物語の概要は非常に簡潔で、「午前0時にのみアクセスする事のできるwebサイト<地獄通信>に相手の名前を書き込むと、地獄少女がやって来て恨みの相手を地獄に流してくれる」という都市伝説を中心に物語が進んでいく。
実際には都市伝説通りではなく、地獄通信にアクセス出来るのは強い恨みを持った人間だけで、名前を書き込んでもすぐに相手が地獄に流されるわけではない。
強い恨みを持った者が地獄通信に名前を書き込んでしばらくすると依頼者の元に地獄少女が現れ、多くの場合は荒涼とした夕焼けの世界に転送され、首に赤い糸が結びつけてある藁人形を渡される。
そして、そこで初めて契約概要を聞くことになる。
概要は以下の通りである
1、藁人形の首についている赤い糸を解くと、恨みの相手は速やかに地獄へ流される
2、恨みを晴らした場合、代償として依頼者は死後、恨みの相手と同様に地獄に流される
藁人形を受け取って説明を聞き終えると、依頼者は元の場所に戻される。
概要書いているときりがないので以上。以下文句のみ
メインストーリーと関係の無い物語に関しては基本的に、
依頼者の元に悲劇が起こる→依頼者が地獄通信にアクセス→さらに悲劇が起こる→糸を解く
というワンパターンなストーリーで、面白みに欠ける。
コンセプトから言って、一番重要になってくるのは相手を地獄送りにする理由だと思うのだが、とても些細な事ばかりで見応えが無い。
依頼者は地獄少女に会い、藁人形を渡された時点で地獄の存在を確信しているはずなのだが、それによって天国の存在を確信する事は無い。
(地獄少女が実在する事を知って天国の存在を確信し、改心する話があっても良いはずである)
そもそも恨みを晴らして自分も地獄に落ちたのでは本末転倒であって、少し考えれば分かるはずなのにその辺の描写は全く無い。(諦める素振りすら見せない)
地獄少女はいつも依頼者に対して「あとはあなたが決める事よ」と言っているが、地獄少女の存在に気付いている人間が依頼者を説得しようとすると三藁が邪魔をする。
こういう事をすると、三藁全員がアホにしか見えない。
物語を無理矢理作ろうとしてこうなったのだろうが、納得ができない。
そもそも三藁(特に一目連と骨女)の存在意義が皆無。
(強い恨みを持った物であれば、依頼者が悪い人間であろうと何だろうと恨みを晴らす事ができるという設定なのに、身辺調査をする必要性が分からない)
「キャラが気に入った方は暇つぶし程度にどうぞ」そんな作品。