無毒蠍 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ゲーム発売前の気持ちを高揚させるには、良いアニメ作品だったと思います。逆に言えばゲームを買わない人はあまり観る意味がないかも。
20周年記念作品として今月発売が予定されているTVゲーム、
PS3版テイルズオブゼスティリアに先駆け放送されたアニメーション作品です。
主人公のスレイがミクリオと一緒に遺跡の内部でアリーシャという女性を発見してから
集落を旅立つまでが描かれており、ゲームのプロローグ部分を映像化した作品のようです。
クオリティは高く、テイルズのOPをそのままアニメ化したような映像には感動しました。
私はテイルズシリーズが好きでゼスティリアも予約済みですが、
今回のスレイという主人公並びにアリーシャというヒロインには好印象を抱きました。
やはりゲームやアニメで重要なのはシナリオ以前にキャラクターだと思っています。
あくまでアニメを観て感じたことですがスレイは気持ちのいい好青年なので
不快感を感じず特に問題はなかったと思います。
アリーシャはある意味スレイ以上にグッジョブといいたくなる騎士ヒロインです。
今までのテイルズシリーズを遊んでる方ならわかると思いますが
テイルズのヒロインってどれもヒロインのテンプレの域を出ないキャラクターばかりでした。
個人的にはもっとデスティニーのルーティのようなクセの強いヒロインが増えてほしいと思ってたので
騎士で槍装備というヒロイン設定に拍手をおくりたいです、前衛で活躍できそうなヒロインですね。
主人公の友人ポジションのミクリオも皮肉屋っぽい印象は特になく普通にいいやつです。
やっぱテイルズはこうであってほしい、エクシリアみたいな団結出来なさそうな空気感はいらないです。
ゼスティリア内の設定で天族という人間からしたら神様のような存在があるのですが
何を隠そうミクリオも天族の一人です、天族は普通の人間には見えないらしいのですが
ずっと天族たちと一緒の集落で暮らしてきたスレイは姿を見ることができ、
アリーシャには見ることができませんでした。
人間でありながら天族に馴染み暮らしている彼は言うなればテイルズ版ターザンです。
物語はそんなゼスティリアの世界観やキャラクターを小出しにしながら旅立つところで終わってしまい、
ゲームを買う予定の人からしてみれば発売日が楽しみになるアニメ作品でしたが
買う予定のない人からしてみればモヤモヤしか残らない作品だと思います。
でもこの作品を観て買おうと思った人も、もしかしたらいるかもしれませんね。
つまりこの作品はゲーム版テイルズオブゼスティリアのプロモーション映像だったということです。
それとゲームを買う人も放送版を観る必要は特にないです。
ゲームだけやっても全然問題ないというのもありますが
ゲーム版に本作が収録されてるので今慌てて観る必要もないということです。
ブルーレイ版のほうが高画質、高音質だし、より感動するかも?
と言いつつ私は一足先に録画して観てしまったわけですが
たいした理由じゃないです、ゲーム届いたら、やっぱすぐにゲームやりたいじゃないですか。
アニメで時間かけたくなかったので発売前に観てみただけです。
この作品で一番の見所は色彩ですね、ゲームそのままに映像化したような綺麗な色合いは素晴らしかったです。
ゲームの発売がますます楽しみになった良質なプロモーション映像でした。
【B+75点】