Lovin さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:佐藤順一
監督:佐藤順一
シリーズ構成:岡田麿里
キャラクタ原案:原田たけひと
キャラクタデザイン:追崎史敏
制作:エンカレッジフィルムズ
話数:全2話
OP:「絶滅危愚少女!」
by 千菅春香
ED:「心 アシンメトリー」
by 千菅春香
{/netabare}
■感想
TV放送を視聴。愛を確かめる話。
ISHと呼ばれる特殊能力が備わった存在が居る世界で、主人公等々力あまね(俗称あまねる)もその一人。彼女はISHを使ったマジックショウで、ISHのイメージ向上を図ろうとしている事務所に所属いる。だが、ISHを研究対象とするマッドサイエンティスト側からの接触により、事態は穏やかではない方向へと向けられる。
タイトルが何故「ぜつめつきぐしょうじょ」なのか?「Amazing Twins」なのか?という疑問について第1話の冒頭で、前者はマッドサイエンティストが語ってくれ、後者は主人公の描写で理解できた。だが、何故「危『愚』」なのか?という謎については最後までよくわからなかった。ISHが普通に受け入れられる世界を信じ続ける、という無謀とも思える行為を指して『愚』としているのだろうか。
全体的にコメディ7:シリアス3といった配合で、あまねるサイドの話では笑える部分が多い。特に彼女らの演じるショウは余り変わり映えしないようなのだが、毎回訪れるファンが二人ほど居たり、
シリアスなパートでは、ISHを使用したバトルが展開される。バトルものと言えるほどではないが、マッドサイエンティストが所持している薬によってバーサーカーと化した相手との戦いはそれなりの見応えがある。と言っても、本格的なバトルは其処だけかもしれない。
カレイドスターを意識して制作されただけあり、キャストが一部と同じで、千葉進歩、子安武人、大原さやか、広橋涼、下野紘は本作品にも登場する。そして、観たのは一度だけなので他を見逃している可能性もあるが、少なくとも子安武人は「カレイドスターのレオタード」という発言をしており、そのキャラもカレイドスターのフールに近い。
話や設定も、友情や愛情をテーマにしていたり、アクロバティックなショウをしていたり、クラウン(ピエロ)のような扱いのキャラがマジック(実はISH)を披露していたり、結末が困難を乗り越えて勝利を掴む展開だったりと、カレイドスターと似ている部分がある。
本作品はOVAとなっているが、TVシリーズに発展する構想もあるらしい。だが、もしシリーズ化となった場合、バトルがメインになり、私の得意ではないバトルものになるのではないかと若干の危惧を抱いてしまう。サトジュンは、個人的に評価の高い監督なのだが、この所はらしからぬ作品が多い印象が強い。
カレイドスターに似ているとは言え、両者はやはり違う作品。なのでカレイドスターの評価が高いからといって、必ずしも受け入れられるとは考え難い。だがTVシリーズが制作された場合の期待感は持てそうなため、カレイドスターに良いイメージを持っている方にはお奨めしたいとは思う。
■蛇足1{netabare}
ED作曲・編曲の窪田ミナについて、
ARIAで観た覚えがあったので検索してみると、
カレイドスターが2003年制作だった事実に驚愕。
そんなに新しい作品だと思ってはいないが、
其処まで古いとも思っていなかったので愕然とした。
{/netabare}
■蛇足2{netabare}
ISHと聞いて違うものを想像した方は、
間違いなくパソコン通信経験者だろう。
{/netabare}