kurosuke40 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「俺は人間を辞めるぞ!」を肯定的に解釈した作品
人間の暗い部分にスポットライトを当てた作品。取り扱っているのは差別問題で、(現13話までの感想として)社会的な生き物としての人間への絶望感を描いている。現代に生きる我々には、中世的な魔女裁判を沸騰させる、二分論で比較的単純に見える差別だが、その状況下ではなんとも解決の糸口の見えないことか。
脚本は丁寧で、いかにも人間らしい(と私は感じます)。私は物語は一種の思考実験だと思っているので、丁寧に人間模様が描かれており、示唆的で好みです。
エロやグロは多少ありますが、下手に誤魔化した脚本ではないというメッセージ性を感じます。児童向けの伝記には人間の生々しい部分は書かれない。
戯言。
{netabare}
容姿しか褒めなかったり、鞭で叩いて置きながらピンチに「助けてお姉さま」と叫んだりと、細かいところでも人間の浅ましさが垣間見れるのは、この作品だと乾いた笑いになりますね……。
現段階まで(13話)の作品全体に渡る、この人間に対する暗さ、絶望感、拒否感は豚乙女『少女煉獄』の「儚きもの人間」「永久の迷子」「禍々」という曲を思い出すなぁ。差別問題というよりもフーコー言う監獄として現代の生きづらさを歌った曲ではあるけれど、
{/netabare}