東玲二 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
シヴィラシステムはアリ?ナシ?
性格や心理的傾向を数値化することで犯罪を抑制することに一定の成功を収めた未来。
そのシステム(シヴィラシステム)は職業や結婚観にまで影響し、サイコパスが正常値になければ犯罪者扱いされ、人生がままならない状況になっている。
そんな社会でも発生する凶悪犯罪に対抗する組織 公安局捜査一係。
そこにシヴィラシステムにより配属される 常守朱。
ジャンル的にはサイバーパンク、SFの刑事物といったところでしょうか。
制作 Production I.G ということもあり『攻殻機動隊』に近いものが随所にあります。なので『攻殻機動隊S.A.C』が面白いと感じた人には問答無用でお勧めします。
科学が進んだ世界の中での凶悪犯罪とその犯人をどのように追い詰めるかというところがポイントでしょう。
しかし、犯罪を犯すのも人なら、それを追うのも人間なのは変わらないと改めて思わされます。
そんな中で新人『常守朱』の目線が『この世界』について知らない視聴者の目線となって見始めることになります。そして、彼女がどのように刑事として成長していくかをとりあえず見守ることがスタートの見方でしょう。
近未来のロボットやフォログラムコスチュームなど結構、実現しそうな技術があってそんなところを観るのも楽しいかも。(しかし、ながらやはり犯罪に利用されますが)
でもまあ、殺人事件がメインなのでグロ注意。
当然といったら当然ですが、結構どぎつい殺人シーンとか死体があるのでそこらへんに耐性がないと普通にキツイ。
自分も結構耐性あると思ってたんですがそれでもドン引くところもいくつかあります。
観た後での感想としては、今はまだ絵空事の話ですがこれらのシステムが本当に100年後にあるかもしれません。
でも、この世に神様はなく、完全なシステムもない。肝心なのは不完全なシステムをいかに完全なシステムとして機能させるかという問いかけなのかもしれません。