Baal さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
紡ぎだす途切れない糸が煌く間に・・・
原案・脚本を久弥直樹が担当したオリジナル作品です。
全13話。
とある地方に在する湖・霧弥湖の上空にある日突然円盤の
ようなものが出現した。当時は騒ぎになったものの
それから時が過ぎ街の住人にとっては見慣れた日常の一部
と化していた。
出現から7年後に父親の転勤で東京からこの街に引っ越して
きた古宮乃々香は不思議な雰囲気の美少女ノエルと出会うのだった・・・
最初の3,4話あたりまでは周りが見えていないキャラが
多すぎてぐだぐだした感じの展開が続き、あまりにもイライラ
するのでここでやめようかと思いましたが、その先の展開が
ある程度読めていたのでそこのところまでどのように持って
いくのかが気になるのでそのまま見続けました。
結論から言うと半分当たっていて半分違った感じでした。
とりあえず{netabare}円盤が消えてノエルも一緒に消えてしまう
{netabare}というのは3,4話あたりまで見れば大体は
予想が付くのですが、そこからの尺の長さが思った以上に
長く取ってあって最終的な結果は同じなのですがそこまでの
持っていき方がこんな風になるんだという感じでした。
序盤のその展開はよく見かけると言えばそうだろうし
それ自体({netabare}過去の円盤を呼び本当に現れたという出来事が
その町に居たものと出て行ったものの感じ方の違いや
転校の時のすれ違い{/netabare})が悪いとは思いませんがその彼ら彼女ら
の胸のうちに秘めている思いや記憶に関する情報が少なすぎて
よく分からないまま思いがぶつかっているという雰囲気がして
登場人物達そのものはそうなのだろうと思います。しかし
それを表現しすぎて見ているこっちは感情移入がしにくい
感じだったように思います。
それ以降ではある程度過去のことも分かりまたちょっとした
楽しい感じの話が間に織り交ざっていたりとそこからの
追い上げは良かったように思います。
それにこの物語のKeyの1つである円盤の秘密が徐々に明らか
になるにつれてまた1つ動き出しているという感じが出ていて
盛り上がっていくには十分な感じに思いました。
私の中ではこの({netabare}第11話{/netabare})が一番のピークだった
ように思います。もちろん残りでの展開も良かったのですが
私はこっちの方がいいかなと思います。
この展開は読めていましたが、それでも尚良かったと思わせる
演出があってその分がここが一番と思える要因だったと思います。
そしてこの作品の曲はどれもかなり素晴らしいものだったと
思います。中でもEDの曲はその入りのタイミングといい
その歌詞自体、そしてそれに合わせたあの映像がどれも
良かったと思います。
全体的に序盤は少し辛いが真ん中辺りを超えてくると一気に
良くなっていく感じの作品でした。
◆個人的点数評価 82.289点