ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
生きてたら、明日があるから。つまづいても、迷っても、明日があるから。
1990年の作品…ということは、もう20年以上前の作品になるのですね。
作画はやや古い感じがします。
でもストーリーは時代なんて関係ない!
子どもが観ても楽しめるし、大人が観ても楽しめる。
もちろん、それぞれの視点から感じられる”楽しさ”に違いはあるでしょうけど。
世代を問わず愛される作品だと思います。
「子どもの頃に観たよ!」って人も、
今観るとまた違った感じ方ができるでしょうね^^
全39話です。
● ストーリー
パリの万国博覧会に訪れていた発明好きの少年・ジャンは、
街中で見かけた女の子・ナディアに一目ぼれをする。
ナディアの持つ宝石”ブルーウォーター”が
怪しげな3人組に狙われていることを知ったジャンは、
ナディアを連れて、3人組から逃げる冒険に出ることになる。
自分の出自の記憶がないナディアの生まれ故郷を探すこと、
ブルーウォーターの秘密を知ること…
いろんな目的と謎を抱えて、2人の冒険が始まった。
「海底二万哩」を原案としています。
私は海底二万哩を読んでいないので、
wikiであらすじをなぞっただけなのですが(+ディズニーシーの記憶。笑)、
なるほど、確かに戦艦や人物のモデルはここからきているようです。
でもストーリーは別物です。(たぶん。)
ストーリーにはずっとわくわくしていました。
ちょっとごちゃごちゃもしてましたけど(笑)
≪わくわくポイント その1:近代科学≫
ジャンたちが暮らしている時代は、1889年。
そこに登場するのはその時代には想像できないほど発達した科学。
潜水艦や飛行機、その他ジャンの発明品などなど、
科学的な要素がたっぷり。
これはジャンのように科学が好きな子どもにはたまらんでしょうな。
ジャンの発明品はどこか古めかしくて、でも夢と想像力に溢れていて。
子どもの無限の可能性を感じさせてくれました。
≪わくわくポイント その2:冒険≫
島や海底、時には空も。
ジャンたちはいろんなところを冒険します。
特に海底の冒険は、わくわくでした。
いまだに多くの謎が残る海底。
海底、宇宙の謎って大好きだから純粋におもしろかった^^
わくわくしながら観ていたストーリーですが、
「ん?」という回もありました(笑)
個人的には、無人島編が長くて疲れた…。
ラスト4話の急展開にもついていけなくて、「ぽかーん」状態でした^^;
しかし、最終回は素晴らしかった。泣いた。
人物たちの後日談を聞けたのも、よかったです^^
● キャラクター
主人公は、わがままプリンセス・ナディア。
この子のわがままはすごかった(笑)
すぐ怒るし、頑固だしww
このナディアに一途に恋するジャンがすごい。
登場人物で1番すごいのは、ジャンだと思っています(笑)
一目ぼれで始まったはずの恋なのに、命をかけて彼女を守る。
「君を守ることのできる大人になったら」と決意を固め、
ナディアにまっすぐ向き合うジャンの純真さがたまらなかったです。
この作品の第2の主人公ともいえる、ネモ船長。
ネモ船長はかっこよかった。これぞ戦う海の男。
渋くてかっこいいおじさまが好きな人にはたまらないキャラですよ(笑)
ちなみに私のお気に入りは、3人組です。
サンソンとハンソン、はちゃめちゃなところも大人なセリフもかっこよすぎる!しびれたぜ!
● 音楽
OPもEDもよかったし、BGMも私好みでした♪
ただ、音楽の使いどころがちょっと…と思うシーンがいくつかあったので、評価は4止まり。
曲だけなら4.5つけていいと思っています。
【 OP「ブルーウォーター」/森川美穂 】
明るく振る舞っているけれど、
なんだかんだで波乱万丈な登場人物たちにぴったりなOP。
これはアニメとセットで聴いてほしい曲です。
【 ED「Yes, I will...」/森川美穂 】
これがいい曲だわ。
OPは明るい曲ですが、こちらは切なく心にしみる曲。
明日に向かって走る前向きな気持ちがぐいぐい伝わってきます。
そうそう、音楽と言えば、34話”いとしのナディア”はすごかったww
歌がメインの回となっていて、ひたすらキャラソンが流れます。笑
こんな風にキャラソンがメインの話、初めて観たので衝撃が大きかったですwww
● まとめ
中だるみもあるし、ストーリーがごちゃごちゃしているところもあるけれど、
最終回が素晴らしかったので観てよかったと思える作品でした。
最終回を終えて振り返ると、
あのわちゃわちゃしていた日々が懐かしくて、すごく温かいものに感じました。
人生、わちゃわちゃしているほうが心に残るものなんだね。
スタイリッシュな人生なんて、きっとつまんない♪