蒼い✨️ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
もうひとつの銀河英雄伝説。
アニメーション制作:マジックバス
1992年12月に公開されたアニメ映画。
銀河英雄伝説は1988年のアニメ化以前に初のメディア展開として、
1986年に漫画版が発表されています。
それが、この『黄金の翼』
原作者・田中芳樹による書きおろしシナリオを、
漫画家の道原かつみによって描かれたもの。
そして、その漫画版をアニメ化したものがこの作品なのです。
ちなみに道原かつみは小説の挿絵や表紙なども担当して公式絵師的な扱いですね。
また、銀河英雄伝説の本編を25年以上、漫画版を描いていました。
その割には月刊誌ということを考慮しても巻数が少ない気がしますがw
そういうことでして銀河英雄伝説の他の話とは、これだけの違いがあります。
・キャラクターデザイナーが奥田万つ里ではない。
・軍服のデザインが違う。
・メカデザインも別人が担当。
・BGMがクラシック音楽ではない。
・声優総とっかえ。
・イゼルローン要塞が流体金属装甲では無くて丸っきりデススターや…。
本編の大まかな流れ。
幼少のキルヒアイスと隣の家に引っ越してきた一家のラインハルトと姉・アンネローゼとの出会い。
→慎ましいながらも幸せな生活。
→幸福が突如として断ち切られ、その事から歴史が動き出す。
→覇道の道への決意。そして、大望への階段をあがるために幼年学校へ。
→数年後、戦場を求める少年たちの前に第5次イゼルローン要塞攻防戦が始まる。
ちなみに、出兵時のラインハルトは16歳で少佐です。
『黄金の翼』の前半部分は、
ヤングジャンプ版のコミックス1巻の元ネタになっていますね。
さて、観た感想です。
・従来のアニメではキルヒアイスは古代ローマの剣闘士のイメージ(個人的感想)だったのですが、
このアニメじゃ優男だな…。ラインハルトと身長一緒だし。
・ストーリー自体はいつもどおりですが、演出のせいかちょっとクドいような?
・ヤンの声がネットリしすぎた鼻声で全然合わない。声優じゃなくて配役を決めた人の責任。
(声優の評価が低いのはこのため)
・加藤直之じゃないメカニックデザインは、やっぱり違う。
・従来の銀英伝アニメには無いもの(帝国士官がサングラス着用etc.)が色々あって違和感。
・作品そのものの空気が良く言えば耽美、悪く言えばカマっぽい。
・見つめ合うラインハルトとキルヒアイスの雰囲気とか、
キルヒアイス役の子安武人の苦悶の喘ぎ声とか腐女子受けを狙ってるの?
・そもそも帝国軍人は質実剛健が建前なのに刺客であるクルムバッハ少佐が口紅を塗っててカマっぽい。
総評
・戦争シーンや殺し合いの場面があるものの、従来の銀英伝と比べて随分とナヨナヨとしたイメージを受けました。
銀河英雄伝説の名前を冠していないオリジナル作品なら観ていなかったと思います。
これにて感想を終わります。読んで下さいまして、ありがとうございました。