タマランチ会長 さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
素晴らしい演出、最低のストーリー
最終回を観て、もういいかげんにしろ!と叫びたくなりました。(笑)
絶望的な状況に追い込まれ、全人類っを道連れに心中しようとするトーゴー。それを阻止せんとするユウナ。激しい戦いの末、トーゴーその他は失った感覚を取り戻し、ユウナはすべての感覚を失う。暴走したことに自責の念にさいなまれるトーゴー。しかし、ユウナは根性で五感を取り戻すことができたのだ!・・・って、アホか!!!!これはアニメ史上類を見ないご都合主義。宇宙戦艦ヤマトを超えた!チャージマン研に勝るとも劣らない不条理!!!これは歴史に残る。黒歴史にね。(笑)
私はドラゴンボールを思い出しましたね。とにかくこれでもかと格の違う敵が現れ、どうやってやっつけるのかと絶望感にさいなまれるけど、結局はそいつより強くなった悟空が強烈な元気玉で撃退するみたいな。ドラゴンボールはそれでも視聴者を納得されられた。なぜなら、鳥山明の画力がむちゃくちゃな展開をも凌駕する説得力があったからだ。でも、ゆゆゆはダメ。なぜか。
鬱展開で絶望的な状況にして盛り上げるのは結構なことですけど、それを有無を言わさず納得させるだけの「演出」ができなければすべてダメ。ゆゆゆの場合、ハッタリかましすぎて、演出ではフォローしきれないくらいデタラメな展開だったということ。
1話の丁寧な学園生活の描きこみ、ロングの構図でモブキャラも動かしリアリティーを演出したり、戦闘シーンや変身シーンなど文句のつけようがないくらいの出来栄えでした。スタッフの力量には正直舌を巻きました。しかし、それでフォローしきれないくらいのご都合主義展開で、作品自体が沈んでしまいます。このスタッフには次回、まともな脚本で1本作ってほしい。多少つまんない話でもこのスタッフなら絶対に面白くできる。期待します。