animeneko さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
物語シリーズ第10弾 ヨツギをUFOキャッチャーでゲットするお話
大人気、<物語>シリーズの第10弾、13冊目のアニメ化。
物語シリーズも長いもので、
ファーストシリーズが『化物語』『傷物語』『偽物語』『猫物語(黒)』
セカンドシーズンで、『猫物語(白)』『傾物語』『花物語』『囮物語』『鬼物語』『恋物語』
ファイナルシーズンで、『憑物語』、『暦物語』、『終物語』、『続・終物語』
で、この憑物語はファイナルシーズンの最初ということになる。この後は、あと物語単位で3つ、刷数では5冊分のアニメ化が控えているはず。
この物語シリーズ、ファイナルシーズンで完結、というウワサもあったが、人気があるせいか、引き続き書き続けられる、つまりファイナルシーズンの次も原作は出版されるらしい。
さて、この憑物語。長いシリーズのこのお話だけ視聴しても、キャラクターの背景などがわからないから、前のお話をみていないと流れが理解できない。今回は、
死体から作られた式神で童女の、斧乃木余接(おののき よつぎ)が主人公?であるかのようなPVが流れていたけど、さほどとりあげられなかったな。
実はワシ、物語シリーズは原作も読んでいるので、次回以降で、ヨツギのバックグラウンドについて語られることを知っているのだが、それはその時に語ろう。物語シリーズでは、よくあることだが、主人公と見せかけて、その次の回で語られるのがこのアニメの手法みたいだ。
今回のストーリーは、例によってエロである。アララギコヨミとその妹、ツキヒとの入浴シーンというエロサービスをこってりと盛り込んだ、物語シリーズらしいサービス展開だ。
実の兄と妹、それも高校生と中学生という思春期の二人の同時入浴、しかも体を互いに丁寧に洗い合うシーンをそれこそ丁寧にアニメで描いていいものかどうか、わからんがとにかくそれをやったのである。快挙か、暴挙かわからんが、これはアニメ制作のシャフトの東京都規制当局への挑戦状かもしれない。当局がどう動くか注目である。
このシーンはもちろん原作に存在しているので、読んでいた人たちは知っていたはずだし、どうアニメ化されるか、ワクワクしながらみていただろう。そして、忠実にアニメ化された映像をみてファンはさぞかしよろこんだだろうw
肝心の今回の中心人物?かもしれないヨツギとコヨミとの出会いは、ゲームセンターでのUFOキャッチャーである。人形になりすますことのできるヨツギはUFOキャッチャーのゲーム内でさぜか人形になりすまし、景品としてゲットできるのである。コヨミは童女のヨツギを景品として取り出すというわけわからん不思議な会い方をしていた。
コヨミの変態エロ行為は童女に対しても容赦なかったな。暴力陰陽師がつれている怪力童女のスカートをめくろうと思う人物は普通ならあまりいないだろうが、コヨミのエロへの執念はスカートをめくりながらヨツギと会話するという変態もこれ極まれりという行為を平気な顔で行っていた。
そういえば新キャラ・手折正弦(ており ただつる)も登場した。しかし、ほんの僅かの間にぶち殺されて退場するというあっけないキャラだったな。
ところで、今回のテーマなんだったのか?結局、兄と妹の入浴シーンを描きたかっただけじゃないのか?何やら、「ちゃんとしなければならない」とか 忍野扇(おしの おうぎ)がいっていたが、何をちゃんとしなければならないのか?
実は原作を読み進めていくとこの解答がわかるんであるが、さすがにこれはネタバレなのでここでは割愛する。
そうすると、今回は、ヨツギがアララギ家に人形として潜入し、コヨミを監視する所まで描かれたわけだが、ちょっと中途半端な所かな。吸血鬼になりすぎたコヨミはどうなるのか?という所で終わった。