退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
バランス
なんか本作はノベルゲームみたいな流れでしたね。
思い出作品には、よくある設定があると思うんです。
①尺(一人に当てる割合)
②思い出に納得しない、汚れ役が必要
③感動ものか、青春になるか
共通>+α「バランス+セリフ」(本作の魅力)
①尺においては、7年前の天文台の内容含め、一人に当てる時間が1クールの中でバランスが取れていたと思います。ただ、こはるやそうたは少なめでしたが、二人は前に出るタイプではなく、かげでそっと皆を支えるタイプなので、これでよかったのではないかと思われます。逆にゆずきが前半、前に出ていたので、そこをカバーする役回りの中で、二人のさりげないセリフが際立っていました。本作でいいな~と感じたのはノエルちゃんの立ち回り、皆のセリフの少なさ。ノエルの出現回数なるべく少なく、キャラとしてもあざとい感じにならず、妖精のようにさりげなくふらっと現れる所がキャラとしても、物語としても好印象。セリフにおいては、少ないセリフで魅せられた。
②汚れ役の子が感動を誘うポイントだと思うのですが、本作ではしおねですかね。この子がどれだけ悪者になれるか&打ち解ける際のやり取りで随分印象が変わると思うんですが、なんかさっぱり味でした。逆にノエルも汚れ役とも取れる。自分がいなくなるのを分かってて、皆の願いを叶える。しおねとノエルが行動を共にしてる時もあって、二人で汚れ役とも取れる。ただもう少し、ここに力を入れてほしかったのが本音です。
③私の中では青春って印象に収まりました。バランス+セリフになるのですが、①②③通しても言えて、この辺評価分かれるな~と感じました。場面にしても、ここ感動所でしょ!みたいな所でも短い。次の回で心情を引きずらない。汚れ役の掘り下げ等々。ですが、ノベルゲームっぽい流れから考えて、よく尺の違いとかお涙とか叩かれる材料を排除した印象で、私の中では絶妙なバランス作品だと感じた次第です。
余談ですが、ゲームの脚本を手がけている方が担当されてようで、なるほどな~と。それはそれで感動作の方に、割り振ったそらメソも見てみたかったのも一理あります。正直そういうのを期待してたのでw