たく さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
100万回のうちの1回の人生
生きている意味とはなんだろうか。お金のため、愛する人のため、はたまたなにも感じず、自己愛の名のもとに気ままに過ごすため。
一見、気ままに(?)賞金を稼ぎながら、時には貧乏して宇宙航行し、未来のカウボーイ業を営む主人公達。
皆、「過去」というものに体の半分を置いたままストーリーは進む。
体の機械や義眼、過去の無い、過去など
結局猫は、過去の目をもって、最後は打ち抜いたのだろう。狙った右目ですべてを砕き、そして次は二度と生き返る事はないだろう。
皆、生きる意味こそ違うが、今生きている理由をよく考えてみると自分の人生が100万回のうちの何回目なのかわかるかもしれない。
愛した人がいない世界で自分が生きているのかどうか。
今の人生は悪い夢なのかもしれない。
えーとにかくカッコイイアニメでした。物語や設定も大人向けって感じですね。
声優さんも豪華です。今では大御所な方達も多く出演してますね!
それで、予告編も面白いんですよ。飛ばさないで観ていただきたい。
スパイクが松田優作からイメージしているらしく、予告編をみたとき当時の「探偵物語」を似せているのかなと思いました。(かくいうぼくは世代ではないですが)探偵物語の予告、すごい面白いんですよね。
作画も背景も98年から考えると相当凝ったんだと思います。美術の設定とかもすごい良かったですね。
最後の方で、シンがカウンターに来て爆発するところ、あそこ何回か巻き戻しましたね。細かくて、書いていた人たちの苦労が見えます。w
効果関係も良かったですね。銃関連の音とか、ソードフィッシュ関係、一番良かった音は弾詰めてるときの音かな。
そして音楽は菅野ようこさんですが、やっぱりセンスがいいですねー。
オープニングからセンスが良過ぎる。あれはアレンジもご本人なんでしょうかね。
ベースが格好良すぎてしびれます。
劇中も色々な音楽が使用されてて、ジャズ、ロック、ダンスミュージック、ヘビメタ、ニューエイジっぽいのから、かわいい音楽まで、細部にわたってセンスを感じます。
色々な才能が集まって、それを監督がうまくまとめて良い作品に仕上がったのでしょうね。
大人がタバコと酒をやりながら、一息ついでにビバップってのもありだし、日常アニメは飽きたぜって人の刺激にも良いし。
自分の生き方を考えるって時にも、この作品はいいかもしれない。
あなたはその銃の最後の一発を、何のために使いますか?