ようす さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この作品がどうしようもなく好きなのもまた、阿呆の血のしからしむるところなり。
森見登美彦原作。P.A.WORKS制作。
森見先生原作の「四畳半神話大系」が楽しめたので、
こちらも気になり視聴しました。
京都が舞台のお話なのですが、背景は京都の街並みを忠実に描いています。
この作品を観ればきっと京都に行きたくなるはず♪
全13話です。
● ストーリー
京都という街は古来より狸と天狗が人に紛れて暮らしている。
下鴨神社で暮らす狸の一家・下鴨家。
母と四兄弟の息子たちと、狸・人間・天狗たちとの
阿呆で愉快、涙もありのコメディドラマ。
初めは、人間に化けている狸たちが
どんちゃん騒ぎをする面白おかしい話だと思いました。
いやいや、観続けているとそんな単純な話ではありませんでした。
面白くもあり、笑いもあり、切なくもなり、悲しくもなり、涙もあふれて。
1度にいろんな味を楽しめる作品です。ものすごくいいアニメでした。
隠れていた真実が明らかになるたび、
なんともいえない悲しさや切なさや温かさで胸がいっぱいになる。
観れば観るほどはまっていく作品でした。
大好きだよ、ちくしょう。いいアニメだよ、ちくしょう。
● キャラクター
登場人物はみんな人間の姿をしています。
狸たちは時々狸の姿になりますが、それがまたかわいい。
もうキャラクター大好きなんだけど!!下鴨家大好きなんだけど!!
≪下鴨家 四兄弟≫
矢一郎…真面目でしっかり者の兄貴。取り乱すと、とことん取り乱す。笑
矢二郎…かえる。…かえるってwwwwww かえるに化けて戻れなくなった狸。
矢三郎…主人公。父の阿呆の血を濃く受け継いだ阿呆。
矢四郎…かわいい弟狸。びっくりするとしっぽが出ちゃう。
四兄弟それぞれに味があっていい。
私は矢三郎と矢二郎が好き^^
母も、偉大な母親像でした。井上喜久子さんの声がまたいいの(*´ω`*)
人間に食べられてしまった、父親・総一郎。
父の死がこの物語の1つの謎なのですが、
生前から死ぬ間際の総一郎の生き様がかっこよすぎて。
特に8話”父の発つ日”は
「1話の中で何回泣かせるの;;」ってほど泣きました。笑
父親の偉大さって、こういうことなんだなって胸にぐっときました。
家族って温かいな。
いとこの金閣・銀閣も大好きでしたwww
こいつら阿呆すぎて、悪役なんだけど全然憎めないwww
そして、金閣・銀閣の妹であり、矢三郎の元・許嫁である海星(かいせい)。
海星、大好きでした。
口は悪いんだけど、すごくいい子。ものすごくかわいいし。(見た目が、じゃないよ。)
後半まで顔を見せないところがこちらの想像力を掻き立ててさらに良い。
ピンチにさりげなく助けてくれる頭の良さと行動力も好き。
● 音楽
【 OP「有頂天人生」/milktub 】
阿呆にふさわしい、テンションあがる曲♪
個人的にmilktubの歌い方が好きではないのが残念なのですが、
この曲はそれでも好き^^
作品の楽しい雰囲気にぴったり♪
【 ED「ケセラセラ」/fhána 】
この曲大好き♪
毎回EDへの入り方はちょっとしんみりしているのですが、
その雰囲気とこの曲が合っていてたまらんのです。
<話の締め→イントロ> ←この流れで毎回うるうるきてましたww
● まとめ
とても大好きな作品です。
ストーリーも好きだけど、私はキャラが1番のお気に入りポイントです。
家族の話はいい話だし、笑えるし、楽しいし、京都の街並みはきれいだし。
いろんな楽しみ方ができました^^
京都で不思議な出来事に遭遇したら、それは狸の仕業かも♪