pister さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
結城友奈は人間なの?
オリジナルアニメを企画する時ってどういった手順を踏むんだろ?
既存のヒットした作品を挙げて「○○みたいに~」と企画書に書くんだろうか。
このサイト(あにこれ)の成分タグのように、○○成分っての沢山並べて、それが一定量を超えると企画が通る?
とりあえず、どういった経緯でGOサインが出たのか疑問の残る出来。
既存作品の寄せ集め感が強く、しかも寄せ集めただけで息切れを起こしたのか、最後は広げた風呂敷は畳めずに終わるという有様。
成分さえ沢山並べればそれでOK、ストーリーなんてのは所詮お飾りと言わんばかり。
さすがにこれは…アカンでしょー。
メタ的な狙いもようワカラン。
その時その時の脚本の都合で動いてるだけで、キャラは誰一人として生きてはいない。
もっと単純に言ってしまうと「お前らもっと話し合えよ」と。
ウルトラ…じゃなかった、勇者五箇条にもそんな条項あっただろうに。
話し合ってその上で意見が対立するならまだしも、どいつもこいつも1人で解決を図り、その解決手段もあくまで脚本に都合の良い方向にしか向かない。
元ネタの1つであるまどマギですら、ほむらは1度説得を試みてるのに…その1回を失敗しただけで諦めるのもどうかと思うのに、それすら無し。
主人公の結城友奈に至っては、勝算があるのか無いのか分からない状態でも「何とかなる」の一点張りで、魂か無いというか洗脳されてるみたいというか…人間なのかどうかも疑わしい。
えっと、タカヒロプロジェクトだっけか?
個人的にまじこいは高評価なのだけど、それはキャラがそれぞれ思惑や計算などといったエゴがあって、それのぶつかり合いが面白かったからなんだけど…。
何話だか忘れたけど、主人公が危篤で駆けつけた女同士で睨み合うシーンは未だに傑作だと思ってます。
なんで今回そういった要素を省いてしまったんだろう?
…というか、まじこいのそのシーンもどこかからのパクりなんじゃないか?と考え出したり。
話は変わるけど、園芸ヲタとしてこれだけはちょっと言わずには居られない。
サブブタイトルで花言葉ネタを使ってたみたいだけど、あれは止めたほうがいい。
(というか、結局各キャラを象徴する花が何かしら物語に関わってくるでもなかったし、無くてもいいやん)
そもそも花言葉って、学名のように決まった規格や権威があるでもなく、種苗会社や流通業者が勝手に付けてるものが多い。
要は言ったモン勝ち。
そりゃあ苗や切花を売る時「この花にはこんな花言葉があるんですよ」と謡ったほうが1株でも多く売れるなら誰だってそうする、罰則無いし。
結果、業者によって意味がバラバラになる。
でもって権威(取り締まりや集大成を行う機関)が無いということは伝言ゲームのように意味が変質するものも多い。
例:Aって花の赤色と白色で別々の花言葉があっても、花色関係なく「Aの花言葉はコレ」と書いてしまう書籍が出版される。
ああ、書籍って書いたけどこれがまた厄介で…このジャンルは旧い体質が残ってまして…書籍信仰が根強い。
間違っていようがなんだろうが、書籍でそう書かれて発表されたらそれが事実になる事が多い。
(ウェブ上の情報も書籍の受け売りでしかないんだけどね、どこにも根拠や証拠となるものが無いんだから)
でもって「権威」がある訳ではないので「それは間違ってる」と誰も指摘できない。
まぁ兎に角、花言葉の世界は「とってもいい加減」。
せめて万葉集に出てくる花くらいだったら確かなものだろうと思っても、別花に意味の被る花言葉を後から充てられたりしてグチャグチャになってるのが現状。
こんなものをメッセージ性を込める道具として使うのは、ちょっとどうなんかねぇ?