どらむろ さんの感想・評価

3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

京アニの女の子可愛いドタバタコメディー。高値安定の佳作です

ライトノベル原作アニメ。原作未読。
魔法の国から人間界に進出しているテーマパークが潰れそうでピンチなので、主人公の少年が支配人代行になって、立て直しに奔走する…。
京都アニメーション特有の可愛い女子に萌えるも良し、ドタバタなギャグに笑うも良し。
経営学要素ほぼ無し…殆どはドタバタコメディーで気楽に楽しめる作風です。

原作者は意外、「フルメタルパニック」で有名な賀東招二先生。
アニメは原作とは別物らしく、本作アニメは安定感のあるコメディーに仕上がっています。
過度な期待さえしなければ、一定の満足感は得られると思われる佳作です。

※全般的に採点をかなり辛くし過ぎた感。気が変わって上方修正するかも？


{netabare} 『物語』
かなりユニークな舞台設定（魔法の国の住人が人間界で生きる為に、テーマパーク経営している）
期限内に目標の来場者数達成しないとパーク潰れるので、主人公の人間の少年カニエ君（俺様天才児）が支配人代行として再建に取り組む。
当初は「もしドラ」めいた経営学絡めた再建していくのかな？と思いきや、あまり真面目に経営やる作風では無かった。
テーマパークとして機能していないというか、人間界の常識自体が怪しいブリリアントパークのキャスト（従業員）達の織りなすドタバタ劇に、毎回笑わせてもらいました。

キャラクタードラマな側面が強いので、物語というよりは個々のキャラ同士の掛け合いが見所か。
見た目可愛い着グルミなのに性格がゲスいマスコットトリオの言動と行動が可笑しかったｗ
「ゲスかわいい」コメディーとしては「さばげぶ！」よりも気持ち良くクスリと笑える感じです。
童話っぽい世界観の住人たちも続々登場、彼らがキャスト（遊園地の従業員）として人間界で奔走する様に、苦労あり笑いあり、最後はちょっぴり涙あり、全編通して素直な楽しさあり。

個別エピソードでは、病気のカニエ君の替え玉としてキャスト達が学校で演技するシーンが爆笑ｗ
見た目イケメン少年の語尾が「フモ」とか「ロン」とかｗ
恋する善良な女の子がカン違いしていく展開も気の毒さと可愛さと可笑しさが混ざって…笑いが止まらずｗｗｗ

萌え的には、ラブコメ要素は薄いものの、いすずちゃんがカニエ君に次第にデレていく過程が萌える。
パークの姫、ラティファ様の深窓の姫君な奥ゆかしさにカニエ君が惹かれていく過程も丁寧でニヤニヤする。

終盤は来場者数足りなければパーク廃止→ラティファ姫が死ぬ！？
生き残れても記憶消えてしまうというシリアス展開…
終盤のハラハラ感と盛り上がり、ベタだが何とかハッピーエンドなラストで後味良し。
…ここで大団円かと思われたが、最終話まさかのオマケ編。
コメディーとしてそこそこ面白かったが、12話の感動がやや興醒めになるので、途中に組み込めば良いと思った。

総じて
抜きん出て面白い！抜きん出て萌える！程では無いが、終始安定安心して楽しめる良きエンタテイメントでした。
素直に楽しかった。これって、大事な事だと思うのです。
3.5点か迷った。でも…
「カニエ君のギアスっぽい能力あんまり活きてない」
「経営はリアルから見るとガバカバ」
等々のツッコミ所は些細な問題、細けぇ事はいいんだよ！


『作画』
流石は京都アニメーションの綺麗で可愛い作画。
キャラデザも表情や仕草も申し分無し。
ドタバタ劇の楽しさにも、動画の魅力が活かされている。
…4.5点か迷った。
高値安定した可愛さはあるが、では抜きん出た萌えを感じるかと言われると？
かなり厳し目かと思うが、自分的には「ああ＾～こころがぴょんぴょんするんじゃ＾～」とまでの圧倒的萌えには至らぬので。
いやまあ、非の打ち所は殆ど無いんですけどね。

『声優』
内山昂輝さんの俺様主人公っぷりは中々。
ラティファ様の藤井ゆきよさんの奥ゆかしい姫っぷりもかなりのもの。
いすずの加隈亜衣さんのクールビューティーは当初意外でした。
加隈亜衣さんといえばウィクロスの小湊るう子の大人し目なイメージ強かったので。
それ以上にモッフル卿の川澄綾子さんにもビックリ。
るう子と花代さんじゃないか！
最初、加隈亜衣さんが川澄さんかと思った（いすずちゃん、花代さんっぽい感じなので）。
マカロンの白石涼子さん、ティラミーの野中藍さんも意外な好演。
…全般に配役は良かったのでは。

『音楽』
主題歌は楽しげでハイクオリティーなのだろう。
私の基準だと「歌詞が主題に明確にヘストマッチしているか否か」を重視するので、良い歌だとは思うが4.0点には届かないです。
とはいえBGM含めて、音楽面でも非の打ちどころは無いです。
（作画といい、ちょっとイジワルな採点になってるなぁ）

『キャラ』
非常に個性的なキャラクターが豊富。コメディーも萌えも十分。

カニエ君は俺様天才児だが嫌味は少ない主人公。
個性的過ぎるキャスト達を常に話の中心となって纏めていた、欠かせない柱だった。
彼自身は特に印象的キャラではないが、彼が居なければこの物語の方向性が迷走していたかも。

ラティファ様は典型的な奥ゆかしいお姫様で文句無しに可愛かった。
いすずちゃんはクールツンデレ、常識からズレた言動と行動から、少しずつデレる過程が可愛い。
どちらかと言うといすずちゃんが可愛かったです。
アイドル4人組他、安定した可愛さあり。
ただ、抜きん出て萌える！とまではいかないかも。

モッフル卿はフルメタのボン太くんにしか見えんｗ
着くるみ組のゲス可愛さが本作のギャグの肝でした。
…キャラ評価も4.5か迷います。
ユニークさも萌えも申し分無い層の厚さありますが、私的に抜きん出て好きな程では無いので。{/netabare}