この荒涼たる世の中で さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なかなかいいアニメだったけど・・・。
今でも、多くの人に支持されているアニメです。
自分も見ましたが、なかなかいいと思うところもありました。
しかし、自分の中で例えるなら、この作品は「傑作」というより「佳作」という印象が強いです。
まず、この作品はネット上での一種の補正がされていると感じています。
虚淵氏の起用ということあって、当時のネットではかなり盛り上がりましたし、期待感もある。さらに、ひだまりスケッチの作者の蒼木うめ氏の起用、監督には「物語」シリーズを作ったシャフトの新房氏が起用され、さらに盛り上がった印象もあります。
また、3話での登場人物のうちの一人が胴体と首が離されて殺害された時も、予想外だった、ショックだというのは言いすぎだと思いました。実際、脚本の虚淵氏はほかの作品でもそのようないわゆるグロシーンを書いていましたし。そんなシーンがあることはある程度想定できていたと思います。さらに、まとめブログ(いわゆる、アフィブログ)ですが、それが、ショックだとかすごいなどど、あおりたてていました。そのような「偶像化」がたくさん行われており、それをそのまま飲み込むのはどうかと思いました。
次に、一部の登場人物の心情に同意できないところがありました。中盤に出てきたキャラクターなのですが、少しおかしいなと思ったり、変だなと感じました。
また、終盤の黒髪のキャラが主人公を救おうとした時にさらにいろいろと違和感を覚えました。
ただ、むろん、前述するようにいいと思うところもありました。
モンスターや美術がなかなかメルヘンチックで作品といいギャップがあり良かった。音楽もなかなかのもので作品にとてもあっているなと感じました。
ですが、やはりこの作品は、「偶像化」が大変されており、評価するときには、そういうところは外して考えるべきだと考えています。よって、私のこの作品に対する評価は、あくまでも「佳作」にしかならざるを得ませんでした。皆さんも評価するときは、「偶像化」されて、それに影響されていないか考えたほうがいいですよ。