chariot さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
クオリティがハンパない。
ソーシャルゲームを原作とするオリジナル作品。
1クール12話。
天使、悪魔、ドラゴン、騎士が登場する王道ファンタジー作。
作画。
とにかく真っ先に目を惹くのが作画のクオリティ。
劇場版レベルを超える緻密さ。
背景の描き込みも丁寧で戦闘シーンも良く動く。
特にリアリティを徹底していると感じたのが通常のアニメではあまりやらない事・・・主人公の脇毛をしっかり描いている事(笑)
胸毛や脛毛はあっても脇は見ないなあと妙に感心してしまいました。
(生理的にいいか悪いかは別でね)
全話通して維持し続けたクオリティの高さは圧巻でした。
ただし天使の後光らしき光が結構目に悪い感じで見難かったかも・・・
終始キラキラしてたので神秘性を出す演出として登場シーンぐらいに抑えても良かったんじゃないかなあ。
物語。
ストーリー自体はそれほど捻った所のない王道物。
12話でまとまるようにしっかり構成されていました。
伏線の張り方、回収、展開、無理なくスムーズです。
シリアスなシーンやバトルシーンであっても所々に笑いを誘う場面も交えながら、尚且つ緊張感を保つエンタメ性の高さは良かったと思います。
演出的には洋画的と成分にありましたがまさにそんな感じです。
オーバーにも見える手振り身振り、会話のテンポは日本風ではないテイスト。
一方、天使や悪魔の会話は日本のアニメっぽい。
アンバランスさも面白かったと思います。
音楽。
OP/EDとも作品の雰囲気に合っているようでした。
作中BGMも良かったのですが後半のバトルシーンはオーケストラの壮大な感じが続き、ややワンパターンだった気もします。
キャラ。
勿体ないのか敢えてこれでいいのか。
主人公2人がアフロとリーゼント風の髪型なんですが、この2人を悪魔側のアザゼルやルシフェルぐらいにイケメンに描いていたら・・・なんて思わなくもないですね。
そこは媚びない方針なのかな。
アフロの主人公ファバロはずる賢くホラ吹きでお調子者だけどやる時はやる男。
イメージとしてはルパン三世でした。
リーゼントの主人公カイザルは生真面目でお人好し。
この2人のキャラ設定を生かした展開もあり、使い方は上手かった。
その他
{netabare}ハンサ。
バッカスと一緒にいるアヒル。
ギャグ要員として素晴らしい活躍でしたよ・・・(笑)
ルシフェル。
大物感はあるけど結局最後までたいして働かなかった・・・
アザゼルさんの方がよっぽど仕事してたじゃないか。。
仕事しないならイケメンが櫻井で出てくるなよ・・・まったく。。
天使さんたち。
光り過ぎて結局誰が誰だかよく解りませんでした。
悪魔たちに比べて個性が薄い。ここはテキトー感がありました。 {/netabare}
総評。
王道の安定感からか観ていて飽きさせない展開と演出、圧巻の作画。
ラストの締めがやや乱暴な気がする点と疑問{netabare}ファバロがバハムートのトゲ(森であった竜に刺さってたやつ)を何故抜けたのか?これは何かの伏線だと思ったんだけど単に無理無理~と言いながらのお約束ってだけだったのか?{/netabare}が残った点が残念ではありますが、かなり完成度の高い作品だと思います。
キャラデザに惑わされず1~2話観ていただきたい作品です。
好きなキャラ:リタ
{netabare}腕飛ばすとかシュールすぎ(笑){/netabare}
好きなシーン:
{netabare}アザゼルさんが轢かれたところ(笑)
まさかの被害者に大笑いでした。{/netabare}