Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
曇三兄弟・・・曇天に立つ
この作品は、事前情報が特に何も無かったので少し見てから視聴を継続するかを決めようとしていた作品でした。
結果的に完走して良かったと思える作品でしたけれど^^
時は明治時代、そして物語の舞台は琵琶湖に面する滋賀の大津・・・
琵琶湖には、絶対脱獄できない獄門処があり、その獄門処に罪人を橋渡しするのが「曇神社」の天火、空丸、宙太郎の曇三兄弟です^^
一方、世の中には300年に一度、大蛇(オロチ)が人の身体を依代にして復活し、人々に災いをもたらす・・・と言われており、大蛇の復活まで秒読み段階に入っていました。
大蛇の依代となる器は誰なのか・・・こうして物語が動き始めるのです。
まず、曇三兄弟の絆・・・この固さをしっかりと感じる事ができます。
弟を溺愛する長男、長男に認めてもらいたい次男、そして兄に憧れを抱く三男・・・
長男を中心に三兄弟はいつもしっかりお役目を果たしています^^
そんな三兄弟の功績は街の隅々まで広がっているので、街を歩くといつも人気者の三人・・・
「あぁ、こんな三兄弟だったらずっと見ていたいな・・・」
と思い始めた矢先・・・物語は思いもよらぬ方向に走り出すのです^^;
・・・あっという間でした。
詳しくはネタバレになるので割愛しますが、その時見せた「笑み」「一筋の涙」は、私の涙腺を崩壊させるには十分過ぎました^^;
物語は、大きな局面を迎えましたが、次の展開に進む前に「泡沫に笑う」が入ったのはとても良かったと思います^^
この話は物語から600年以上遡った時代・・・その当時現れた大蛇を鎮めるために曇家当主、安倍比良裏と牡丹が奮闘する物語なのですが・・・この物語の切なさも半端ありませんでした^^;
牡丹さん・・・とても良い笑顔を持っているんですね^^
大蛇の器は果たして誰なのか・・・
曇三兄弟の周りにいる金城 白子、牡丹、そして錦は何を考えているのか・・・
気になる方は是非本編をご覧下さい^^
1クール12話の作品でした。男性の比率が高い作品でしたが、だからこそ牡丹や錦など女性キャラが輝いて見えたように思います。
また、原作が完結しているので、物語が最後までしっかり描かれていたのも好印象な作品でした^^