退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
とある英国ヲタクとのアニメ談義
去年の今頃ですかね。とあるBARで英国ヲタクと出会い、アニメ談義に花を咲かせていて、一番好きなアニメは?と言う話題になり、彼はビバップを挙げたのです。私は完走してなかったので、日本人なのに見てないのは何事だと!そんなこんなで口論になりましたw私はじゃあ何処が良いの?と聞き返したのですが「カッケー」とのこと。それは分かるけどw何せカタコトでしたので。そんなことも踏まえて視聴。
ざっとあらすじ
賞金首を追ったり、大金になりそうものを探したりして、その日暮らしをしている、アクションSFものですかね。
■海外でも評判
そもそも海外でも評判と言うのも、向こうの畑のジャンルなので野暮かも知れませんが、英国青年が一番と評するのも理解出来る。彼はカタコトだったので、翻訳されたものを観ていたのかは分かりませんが、もし言葉が分からなくても雰囲気だけでも楽しめると感じた。
基本1話完結のストーリーで、セリフ、ギャグ演出等々も、申し分なく、音楽も菅野よう子さん手がけているだけあって、スタイリッシュかつ優雅なBGMは秀逸。かかり所もここだ、と言うドンピシャで仕掛けてくる点も、雰囲気を一味も二味も増す材料になっている。ストーリーラインとしてもまたまたスタイリッシュで、一話完結であることから、割とあっさりとしている。人物描写が少ない部分も伺えるが、本作は過去との決着を描かれている部分もあって、そこら辺は個人の好き好きによるのかもしれない。
洋楽でも意味が分からなくても雰囲気で分かるアレと一緒で、その位本作の演出面には吸い寄せるチカラがある。逆に日本で雰囲気で海外で売れているのは、JPOPで言うと、きゃりーぱみゅぱみゅとかラルクとかでしょうか。言葉が分からなくても雰囲気で伝わるのは凄いですね。
■芸術としても
ピカソがシュールレアリズムの時代でキュビズムを描いたように、新しい芸術を生み出すことが名を残すらしいのですが、それは芸術の歴史(芸術学)の流れを踏まえてで、生み出す事が新しいと評されるらしいのです(kwsk話すとアレなので)。例えば村上隆はフィギュアを芸術と評されて活躍してますが、ただ単にフィギュア自体ではなく、フィギュア+αで芸術学にそくして、新しいものを作っている。
日本人はアニメを芸術と認知している人は多分少数ですが、海外では芸術と認知されている部分もあるようで、暴力やエロの表現がそう映るらしいのです。本作ではそのような事が伺える。
まーそれがどうしたって話ですが、英国ヲタクが認める作品だけあって、単なる「カッケー」でも、そんじょそこらの「かっけー」では収まらない点、芸術品とも、とれるなーと思いました。
彼とはそのあと、「ワタシ、ジュウドウクロオビだからナゲサセテ」とか言われて、店内なのにバンバン投げられて、お互い出入り禁止になったんですけどねw