Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
向き合い・・・精算して・・・前に進む物語です^^
この作品の原作はアダルトゲームだったようですが、萌えゲーアワード2011大賞部門で金賞を受賞した作品のようです。私はゲームには疎いのですが、金賞を取るということは相当人気のあるゲームだったんだと思います。
私は原作未プレイ、作品に対する事前情報も特にありませんでしたが、キャラデザが好みだったので視聴を始めました。
物語の舞台は私立美浜学園という全寮制の学校です。
この学校に主人公である風見 雄二が転校してくるところから物語は始まります。
この私立美浜学園・・・見た目は普通の学校と変わらないのですが、その中はまるで異質・・・在校生はたった5人で、しかも全員が女性だったのです。
彼女たちがこの学校に在籍しているのにはちゃんと理由がありました・・・
こうして風見 雄二と5人の女性との物語が動いていきます。
女性5人の中に男性が一人・・・所謂ハーレム的な設定なのですが、安易にハーレムとして括ってしまうのは勿体無い様に思います。
ハーレム・・・結果だけみると、その様に受け取れないこともありません・・・
でも、この作品・・・そこに至るまでのプロセスが抜群なんです^^
彼女たちは年頃の女の娘です・・・普通なら友達とたくさん遊びたいし、色んなモノを吸収して見聞を広めたい・・・
という思いは少なからずあると思います。
それが周りにはたった5人・・・少し寂しさを覚えても不思議ではありません。
そう・・・普通だったら・・・
彼女たちが何故この美浜学園に在籍しているのか・・・
これまで彼女たちの身に何があったのか・・・
絶望・・・苦しみ・・・憎しみ・・・怒り・・・悲しみ・・・
そして生への渇望・・・
彼女たちだって望んで美浜学園にいる訳じゃありません。
ここは耳を塞ぎ目を閉じれば時間と共に色んなモノが流れていく場所・・・
でも、それでは彼女たちは前に進むことができません。
自分が自分であり続けるために、彼女たちは自らの過去と向き合います。
もちろん一人だったら怖くて何もできなかった・・・
でも、そんな彼女たちの背中を風見 雄二がそっと押してあげるのです。
彼女たちが向き合う過去とは・・・
風見 雄二は彼女たちとどう接していくのか・・・
気になる方は是非本編をご覧下さい^^
オープニングテーマ
「楽園の翼」歌 - 黒崎真音さん
エンディングテーマ
「Eden's Song」歌 - はなさん
「あなたの愛した世界」歌 - 南條愛乃さん
「SKIP」歌 - 茶太さん
「Rainy veil」歌 - やなぎなぎさん
「創世のタナトス」歌 - 飛蘭さん
オープニングは車で聞いている大好きな曲です^^
エンディングは複数の曲が用いられましたが、私はやなぎなぎさんの「Rainy veil」が一番好きでした^^
1クール13話の作品ですが、グリザイアの迷宮&グリザイアの楽園と題する続編の制作が既に発表されており、2015年春アニメでの放送が予定されているのは嬉しい限りです^^。
グリザリアの迷宮は、萌えゲーアワード2012で銀賞を受賞しており、グリザイアの楽園は萌えゲーアワード2013で準大賞を受賞しているようです(wikiより)
続編も期待できそうなので楽しみに待っています^^