オキシドール大魔神 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
こじらせ系アニメの中でも、なかなかのイライラ度
とにかく思ったのが、ノエル以外の主要キャラがこじらせすぎ。主人公は九割がた性格良いけど、1話ではその現場を見たわけでもないのにノエルにマジギレしたし、豊崎はビンタまでするし、汐音は嫌味ったらしい態度取りすぎだし。転校を言えなかった主人公にだって落ち度はあるが、なぜそれだけで勝手にいなくなった=裏切ったと解釈してこじらせるのか。何で面と向き合って話し合えないのか。イライラがたまった。後半で、5人一緒に笑顔になったらノエルが消えるみたいになった時に、今度は主人公以外の全員がよそよそしくなるというこじらせ方もイライラした。ノエルが消えて辛いのは5人だけであり、ノエルからすればみんなが笑顔になるのが大事であり、幸せだったはずだ。5人一緒に笑顔にならないのは、5人にとっても得策とは言えないし、ノエルの想いにも反していることになる。勝手にそれぞれで行動するんじゃなくて、ノエルを交えて一回しっかりと話し合えよお前らと思ったものだ。話し合ったうえで、ノエルを消したくないから、ノエルの許可を取った上で一旦距離を取る、などなら全然いいが、必要なコミュニケーションも取らずに進む物語には本当にいらいらした。結局なんだかんだで5人和解して、ノエル消えて、時間戻って?主人公と汐音以外はノエルを忘れて、最終話。最終話自体はまあ悪くはなかった。願いが叶ってノエルがあっさりと帰ってきたのを考えると、後半のギクシャクなど茶番だったなと思える節もあるが、記憶にわずかに残っているからか、他のメンバーが主人公や汐音の言い分を、電波だと切り捨てなかったのは良かった(もっとも、尺の関係であっさりと受け入れさせただけかもしれないが)。また、ノエルが帰って来てハッピーエンドなのも良かった。
回想をちょくちょく挟む構成だったが、これは良くも悪くもだったと思う。個人的には、長ったらしい回想は嫌いなので、今作の回想の挟み方は良いと思う反面、いちいち水を差されている感も否めなかった。
声優は、それほど豪華でもないし、キャラのこじらせは言わずもがな。主人公はまあ、1話を除けば性格良いし、こじらせている相手に真っ直ぐに向かって仲直りする事自体は悪くなかった。石川界人とおっとりは後半以外はこじらせていなかった分だけマシではあった。豊崎と汐音には本当にイラつかされた。徹頭徹尾良かったのはノエルだけ。ノエルの可愛さがなければ、視聴を断念していたかもしれない。