蒼い✨️ さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あまり売れそうにない映画でした。
2014年12月28日の午後3時前に見終わりました。
頭悪いので細かく論評しませんが
これは、古き良き昭和の美意識を凝縮したような映画ですかも?
詳しくは、wikiでも参照してください。
特攻隊崩れや傷痍軍人がいて
終戦の傷跡がまだ残ってる戦後の東京が舞台。
父が遺した、リモコンで動くロボット・鉄人28号を操縦する少年・金田正太郎が主人公です。
今作では、義兄でありもう一人の“正太郎”金田ショウタロウが現れ
正太郎くんは同じ頃に現れた“白昼の残月”を名乗る正体不明の人物に生命を狙われます。
前半に伏線・謎をばらまいて
後半に回収してクライマックスに向かう
というストーリー構成。
新しい時代にかき消されて忘れ去られていく古き良きものの散り際の美しさ
平成の技術でレトロチックな雰囲気を再現した作画
暗くて物悲しいけど風情のあるBGM(伊福部昭さん作曲)
そして、飲めや歌えやではしゃぎながらの
『死んだはずだよ お富さん生きていたとは
お釈迦さまでも知らぬ仏の お富さん』
昭和30年頃のノスタルジーを思い起こさせる作りになってたと思います。
実際のあの時代はどうだったか高齢の人じゃないと知らないですし、
私にも全然わからないですけどねw
とても良く雰囲気出てたんですが
映画として面白かったか?と訊かれると
『微妙』と答えるしか無い、そんな映像作品でした。
何故か?と言われると最初から最後まで『辛気くさい』
それに、今川作品の手グセといいますか主人公の扱いが軽く
最後は置いてけぼりにされてしまう。
{netabare}決着つけたのはショウタロウさんで正太郎くんは傍観者に終わりました。{/netabare}
まるで燃え尽きる前に消えてしまったお線香のようであまり楽しめませんでした。
この作品を手がけた今川泰宏監督は味っ子やGRロボでも観られる通り
作品作りには真摯であり演出家として優れているかもしれませんが、
監督としては構成のツメの甘さが目立ちます。
それに、鉄人といえば元来はロボットが活躍するお話ですのに
アクションシーンに盛り上がりがありませんでした。
あと最後に気になったことがあります!
{netabare}超巨大兵器の大鉄人が登場するんですが、あれ1体あれば
原子爆弾どころじゃなくて余裕で米軍に勝てるんじゃないのかな?と思いました。 {/netabare}