くにを さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
熱い(色々)
熱いアニメだと聞いて視聴した作品
その看板に偽りなく終始熱い作品でした
内容は、夢や希望を捨ててただひたすらに穴を掘る主人公穴掘りシモンと、グラサンのよく似合う根拠のない自信に満ち溢れたチンピラ兄貴分のカミナ。この二人のコンビに、{netabare}徹頭徹尾よく分からなかった女{/netabare}ヨーコが加わって、共通の敵であるガンメンとその愉快な仲間たちを倒すという物語。
当初見始めたときは主人公のあまりの頼りなさに見苦しさを感じ、ヒロインとなると思ったヨーコも予想外の面食いで、このアニメはどこに向かうのだろうと不安に思ったこともしばしば
しかし、その不安もある回を経て一気に払拭、逆にラブコメを期待していた自分に嫌悪感を抱くほどに熱い展開でした。「そうだこのアニメはカップリングを楽しむアニメではない、熱いアニメなんだ!」とこのときは謎の感動をしたものでした。それからはもう怒涛の展開で、あれよあれよといううちにいつの間にか視聴完了。これほどまでに時間が短く感じた作品は今までにエウレカセブンを除きなかったと思います。
ドリルと絶妙にダサ格好いいメカ、カマメカニック(個人的にガッチャマンクラウズのO・Dみたいなキャラが大好きなので)、無駄に熱い敵やライヴァル、キャラ別それぞれの葛藤や心理描写(胸熱)、友情・努力・勝利(努力はあんまりなかったけど)そういう大好きな要素もこのアニメの魅力でした
映画化(総編集)もされたみたいですし、アニメでの続編はもうないのは確定的ですがまたこんな熱くてそれでいて空回りしない良いアニメがまた作られたらいいなと切に願わせてくれる、そんな作品でした。
以下ただの願望
{netabare}シモンとヨーコのカップリングがみたいんじゃい(泣)
序盤の方は確かにシモンは外見的にも内面的にもとにかく子供っぽさがでていた。そこはいい、一緒にいるカミナが男らしく格好良くみえたんだよな!だってあのグラサンが最高にイカすものな!分かるぞヨーコお前の気持ちが手に取るよぉに!!けれどシモンも見てやってくれよ!意外と頑張りやだぞ!兄貴にはかなわないなんて最初のほうで言ってた気がするけど、兄貴がいなくなってからはリーダーシップの片鱗はみせているはずだ!「何この気持ち・・・?私カミナが好きだったのになんで?今、私、シモンなんかにトキメイちゃってる・・・駄目なのに私がきめたのは一人なのに、ううん。でも違うのこれは断じて恋愛感情じゃない。カミナっぽく振舞うシモンにカミナの面影をみているだけ!そうつまり私はまだカミナのことが好き!シモンのことは確かにたまに格好良くみえるけどそれは幻想よ・・・私がキスするのはこれから死に向かう人だけ、その点シモンは主人公だし死ななそうだからないわね!うんシモンはない!!」やめてーそういうのやめてくれー!!
そもそもカミナもカミナだ。ヨーコの気持ちに気づいた時点でシモンに「わりぃヨーコと俺付き合うことになるからお前がヨーコのこと気にかけてるんだったらこの後タイマンはって勝負しようぜ!」ってぐらいなぜいわない!あれか?シモンは俺の競争相手には成り得ないってか?信頼をおいてる相棒だったら対等にみてやるってのも兄貴分としての対応じゃないか?それともシモンをただ自分に付き従っている使える武器をもっているだけの役立たずだと思っているのか?まぁ見た目も判断力もまだ子供っぽいから分からなくもないが、兄貴としては少しは色眼鏡をつけて弟分の顔も立てて欲しいところだ!だが、兄貴がシモンにそんなことを言ってしまえばどうなったであろう?死亡フラグも消し飛び、戦いに勝利しーの、シモンを大人気なくコテンパンに返り討ちーの、ヨーコとイチャラブ展開に持ち込まれる可能性も無きにしも非ず!そう、あえて言うならあの時のカミナの、シモンにいわないという判断は死亡フラグの死守として大いに効果があった!カミナはシモン主人公化計画に貢献している。これを恩赦として特別に不問としてやろうではないか!
そうすると最後に残るのはシモン本人の問題だ。あんな明らかに胡散臭そうな女に「ッポッ///」なんて惚れるなや!もっと無難な最近彼氏がいなくなったさ・・・ほらなんていったけ?そうそうヨーコって奴がいるだろーがよ!「私ね、カミナが好きだったんだよ」「うん、知ってたよ」・・・・・・・・・・・・・・それだけかよ!!!もっとこうあれだよ「俺も実はヨーコのこと、兄貴が好きだと分かっていながらもそれでも好きだった」っていってくれよ!ヨーコは姉ちゃんみたいなものだからって風潮はやめにしろやい!
まぁね、色恋が熱い展開に絡むと絶妙なタイミングで想い人の死からの「許さん!!許さんぞキサマァァァァァ!!」展開になっちゃうのはなんかもう避けられないお約束だから二人をくっつけなかったのかもしれないけど、シモンとヨーコ苦難を分かち合ったもの同士その分幸せで満たされたその後を望むのは当たり前で、ナイスカップリングだと思うのですがね・・・
それなのに最後はシモンズラバーのニアさんも風解するってのはあんまりでは?
シモンは何を得たんだよ?若いんだからもっと爛れようぜ!これでどうだ!
シモンはその後キヤルとワンナイトラヴ、ヨーコとは正式に付き合い始め二児をもうける、その間にリーロイとも関係を結び、ニアの等身大ダッチワイフをヨーコに隠れて抱く日々!さらに刺激を求めて酒におぼれ、亡きカミナの幻想に攻め立てられてやけになる。自分の成した偉業を、過去の栄光をいつまでも自慢して、夜の街に繰り出しキャバクラでただ酒のんで毎日違う女を抱く。そんなシモンに嫌気のさしたヨーコはシモンとの子カミナとシモコをつれて家を出て行ってしまう。ヨーコの行き先は勿論、教え子の待っているあの島だ。誰もいなくなった家でシモンは分かりきっていたヨーコとの結末にただ涙を流す。もう平和な世の中になってしまった。英雄は必要ない。あの時みたいにアンチスパイラルの襲撃もない。つまらない・・・刺激が欲しい・・それならあれだあれしかない!!また繰り返せばいいんだ!俺が・・・このすべての人類の頂点の螺旋力をもつ俺がこの地球を完全に支配する!螺旋王のやっていたように人類を地下に封じ込めてしまおう!そして螺旋力を封じ込めた後はアンチスパイラルになってやる!俺に不可能はない!!
かくして地上はシモンの暴走により焦土となり、かつての仲間たちは奮戦むなしく散っていった。ヨーコとその子供と教え子達は地下にもぐり難を逃れた。数年後、カミナとシモコは死ぬ間際の母親から自分たちの出生を聞かせられる。その衝撃の事実に驚きうろたえることしかできない二人。しかし、母親の「彼を止められるのは彼と同じ螺旋力をもったあなたたちしかいない」という遺言を胸にシモンを止めることを決意する!どうこの胸熱展開!!
いやだめだな・・なんか勢いで書いたけどシモンがダメ人間になってしもうた。いやなんかね、前作の主人公がラスボスになって次作の息子たちが立ち向かうっていいかなって思ったのですが、シモンがラスボスになる理由が薄すぎて最早ギャグですね(笑)
結局アニメのあの終わり方も、途中経過もあの進み方でよかったってことですな!
結論:シモンとヨーコは一回ぐらい関係をもつべき!やっぱ諦め切れなぃい!!{/netabare}