oneandonly さんの感想・評価
3.6
物語 : 2.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
社会現象を起こした功罪
世界観:9
ストーリー:6
リアリティ:5
キャラクター:5
情感:4
合計:29
日本アニメの90年代の代表作であることは知っています。確かに初見時にはインパクトがありましたが、そこまで評価する理由をいまだに理解できていません。
今回、改めて考えてみると、これが面白いと評価されるアニメという世界が「オタクのためのジャンル」であると考えることになってしまった原因のひとつだったのかなと思っています。
{netabare}世界のスケール感はあって、作画も良いです。特に、ヒロインたちのビジュアルがファンを惹きつけた面は大きいと思います。序盤は面白さもあるのですが、ストーリー上の鍵となる使途等の謎が謎のまま解決されていないところ、最終2話の締め方はあんまりだと思ってしましました。謎が収拾できていたら凄い作品になる可能性もあったと思いますし、劇場版で見られるのかもしれませんが、少なくともTV版では評価できないと考えます。
女性キャラクターのプラグスーツの無駄なフィット感や、綾波の胸を触るシーンとか、エログロ要素が入っていたりするのも、自分には不要。そういう要素が入ることで、作品の評価のされ方が影響を受けてしまうと思っているだけなので、物語上必要であれば仕方がないかもしれません(が、必要なのかが不明)。
特に後半以降、登場人物の悲劇的シーンが多くなるのですが、ストーリーが収拾ついていないので何のための犠牲なのかわからないのが、私がこの作品を好きになれない最大の原因なのでしょうね。{/netabare}
アニメが社会現象になって、世の中の注目を得たことは功績でもあるのでしょうが、自分と同じようにアニメから距離をおいた人も少なからずいたと考えられるとすれば、マイナス面もあったのではないかと思います。
<2017.6追記>
外国人のlive reactionとともに久しぶりに視聴してみたら思ったより見れました(苦笑)。思春期におけるオタクに対する抵抗感や、ロボット物が苦手というのがあったんだろうと思われます。今回の調整では若干プラスします。
(調整3.5→3.6)