oneandonly さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
爽快なバトルと感情を揺さぶるシーンは健在
世界観:10
ストーリー:8
リアリティ:5
キャラクター:7
情感:8
合計:38
最近(2014年秋)、ソードアートオンラインを知ったところ、ちょうど第二期が現在進行形で放映されていることがわかり、ようやく追いつけました。
前半のGGOについて、その景観やヒロインのシノンとのやりとり等、ALO編よりもむしろ好みで、また死を間近に感じるストーリー、SAO時代の話も出てきたりで全体的に良かったと思います。
{netabare}惜しむらくは、不自然に感じてしまったのが、薬品注射で胸に受けたのに、ちょうどその場所がガードされていたというシーン。もしガードされていたならキリトは呻く必要もないし、注射器だったのかとすぐにわからないはず。こういった主人公補正を感じさせるシーンなど不要です。新川君のキモさはこの作品の作風という意味で安定。
また、マザーズ・ロザリオ編も、22層の復活、キリトさんの超格好良いシーン、アスナの母との衝突、メディキュボイドといった、ヴァーチャルリアルティの他分野への影響など見どころある話もあり、途中まで良かったのですが、最期の見送りに大集団が集って敬礼のようなポーズをとるという演出はやりすぎ。今際の瞬間に傍にいてほしいのは、少数の深いつながりを感じるひとではないでしょうか。スリーピングナイツとせいぜいキリトら友達メンバーまでだと思います(その日のその時にちょうど死ぬかもわからない他人のために、時間を割いて集まってくれる人がこんなにいるだろうかと思ってしまいます)。私はここが過剰演出に見えてしまい、少し冷めてしまいました。
アスナが母親と話をする回(涙を堪えられない世界のくだり)のほうが泣けた記憶があります。
この作品を気に入っているからこその批評です。まだまだ可能性を感じさせる舞台設定ですし、物語も好きなのですが、キャラクター環境がやはりハーレムとみなされても仕方のない状況です。当初は尻すぼみの不安も感じていましたが、アリシゼーション編は面白いらしいので、期待半分で引き続きSAOの世界を楽しみたいと思います。{/netabare}
音楽や作画は引き続き好きです。
<2018.10.23若干修正>
<2019.01.08追記、評価上方修正>
ようやくまともに2周目を見たので追記します。
前述の点は確かに気になった点ではあるのですが、GGO編は銃の世界を舞台にしたり、キリトを長髪にしたりしつつ、過去に人を殺めてしまったキリトとシノンの自責の念に対し、救った命のことを考える権利があることを示して救済し、マザーズロザリオ編は仮想世界が(終末)医療に利用されうる未来像を提示しつつ、アスナと母親との理解に至るという物語の巧みさが感じられました。
SAOは賛否分かれる作品ですが、私は賛のほう。
なかなかここまで魅力的な設定で面白い作品はありません。
(参考評価推移:3話4.1→14話4.2→15話4.0→18話4.2→22話4.3→23~24話4.5)