oneandonly さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
(死)神の力を得た人の正義の行く末とは
世界観:9
ストーリー:8
リアリティ:5
キャラクター:5
情感:5
合計:32
死神界から落ちてきた、人の名前を書くとその人が死ぬノート、「デスノート」を、世界を良くするために使うことを決めた青年・夜神月(ライト)の物語。
{netabare}面白い設定で、デスノートにおけるルールに沿った整合性の中で物語は進む。Lやメロのような高い知能を持つ敵がいなければ、ライトの理想世界はもっとスムーズに実現できたのかもしれません。
しかし、敵の出現と、それに打ち勝って理想世界を作るために、ライトは邪魔な人間を殺し、父親を騙し、女性たちを利用していきます。この描写において、彼に躊躇はほとんど感じられませんでした。理想のために犠牲が必要という考えは危険だし、彼自身、捕まった時に生にしがみついた様子から、自分がその犠牲となる覚悟はなかったということですよね。単なる暴君的愉快犯となってしまった彼は終末を迎えるわけですが、物語としてもこうするより他なかったと思います。
リアリティ面では、Lがなぜライトと同じ学校に入れるのかと思いましたね(同世代ってどんな確率だよと)。あと、正直な感想として、主人公やL等の頭脳戦にしっかりとついていく気になれず、本当にその方法がベストなのかを完全に納得しないまま雰囲気を楽しむ感じになってしまいました。
ライトのライバルとなる人間が単体として登場するよりも、もっと組織的な相手になるほうが現実的に感じられたかなと思ったのと、ライト自身がもっと良心との葛藤等を抱える姿を見たかったのが個人的な不満で、設定に頼った部分が大きい頭脳バトル物、という印象です。{/netabare}
もっとも、漫画の原作から重要なシーンが削られているというコメントもあるので、情報が足りていないのかもしれませんが。
<2017.1.11追記>
当初視聴した時は、途中経過の評価を書かずに、最終評価のみ書くようにしていたので、微妙な結末や設定に辛口評価をしてしまったのですが、現在ライブリアクションで2周目を見たところ、序盤の面白さは特筆できる作品だと見直すこととなり、総合評価も上方修正することにしました。
<2018.10.25微修正>
(3話4.4→6話4.3→25話4.1→36話4.0→37話3.9)