名無氏 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ヒーロー
卓球に青春を懸ける男の子たちの物語です。
{netabare}
天性の才能がありながらも、「卓球に一生懸命になるなんてくだらない」と馬鹿にする主人公と、才能がないことを理由に脱落していく者たち、そして全国連覇の孤独な王者。
それぞれ個性出してて、楽しめました。11話にこれだけの内容が詰まってるアニメも珍しいと思います。
印象に残ったのは、黒い翼をもつ王者と、白い翼をもつ親友のシーンですね。
親友の「俺が卓球の楽しさを教えてやるよ!」
このシーンが一番印象的でした。
主人公にとっての「ヒーロー」が見参した瞬間です。
長い間才能と堕落で続けてきた親友が、昔の志を取り戻したのです。
卓球の楽しさを教えてくれたヒーローが目の前に現れた。
王者「どうやら俺はここまでのようだ・・・」
王者の顔には満足気な表情が。それまで厳格な振舞と力強さで、顔色一つ変えなかった王者が、この変わり様です。
彼は「勝たなきゃいけない」ではなく「勝ちたい」と初めて思ったんでしょうね。
親友と射ち合っていたときには満面の笑みを浮かべていました。
主人公は孤独なゲーム機を置いて、自身のヒーローである親友と対決します。
試合の詳細が見れなかったのが残念ですが、主人公とヒーローの出会いと卓球の思い出がテロップのように流れて、なんだかとても感動しました。
怪我足を狙い打ちますが、弱点を責めてもヒーローには勝てなかった。彼は弱点のない真のヒーローだったのだ。
{/netabare}
友人と出会い、強者と戦い、本当のヒーローになっていくスポ根アニメでした。とてもおもしろかったです。